中央学院大学教授・前我孫子市長・福嶋浩彦氏
パート1 事業仕分けについて
パート2 政策転機に市民の目、参加の仕組みを
主催はパート1が「福嶋浩彦氏の講演を聞く会実行委員会
パート2は「放送大学長野学習センター(諏訪市)・同窓会
福嶋氏の経歴:
38歳で我孫子市長になる。07年1月、3期12年で市長を退任。
現在中央学院大学教授・東京財団上席研究員
政府の行政刷新会議ワーキンググループ民間評価者・事業仕分け人
事業仕分けの話で印象に残った話
テレビ等で報道されているところだけを見ると、仕分け人が官僚に詰め寄る場面ばかりが強調されていた。
しかし、本当に大切なのは、仕分け作業の中で、どんな議論がされたのかと言うこと。
そして、何を仕分けるのか決める過程が一番大切で、そこに住民が加わっていくべきだ。
仕分けを公開したことによって、国民の中に「賛成」「反対」の議論が広がって世論が作られ、それを踏まえて政府が最終決定していくこと、これが仕分けの真の意義だ。

「政策転機に住民の目、参加の仕組みを」
「こちらが私の本職です」と、はじめられた2部
話の導入は「国」と、「自治体」の民主主義の違いについて。
《国の民主主義》
①一元代表制
②選挙で国会議員を選んでいる。 → 国会 = 内閣
③国会議員は、世論のとおりに決めなくていい
④国民は、国会を解散できない。
《自治体の民主主義》
①二元代表制
②選挙で「長」(行政執行)と、「議会」(決定機関)を選ぶ。
③議員は、常に市民の合意に基づいて動くことを求められている代表である。
④市民が、「首長」「議会」「議員」を辞めさせることができる。(リコール・解散)
気がつかなかった!
こうして比べてみるとはっきりしますね。
地方自治体は、リーダーシップを発揮しなければなりませんが、市民の合意を得る必要がある。
決める過程で、議論して決めていかなければならないと言う事です。
市民も自治力を高める必要がある。
違う意見・利害関係を持つ市民同h氏がきちんと対話し、「合意」を自らつくり出す力が必要。
その「合意」で、議会を動かす。
議会への住民参加の大切さについて
・行政の執行はゆだねられるが、「決定」は本当はゆだねられないはず。
・民主主義の一番大切なのは、「意思決定」 ← ここに市民が参加すべきである。
それは、正式な議会の場で、議論することが必要である。
首長は市民に意見を聞くのが義務である。
しかし、議員の中には「議会軽視だ」などというが間違い。
議会は、首長以上に住民の意見を聞くべき。
議会への住民参加の第一歩として
陳情や請願が提出されたら、提出者・本人が説明し、議員と議論できること。
また、我孫子市長時代の話は大変に参考になりました。
たとえば市からの補助金を3年に一度は、全部廃止し、既得権で続いていた補助金が全部整理できたそうです。
新しい活動には補助金は付きにくいのですが、市民参加で決めることにより必要なところに補助金をつけることができたということです。
「予算」づくりについても、予算編成の段階で公開し、パブリックコメントを求め、市民の要望から出発する予算編成をしていたと言うお話もありました。
市長時代には、とにかく、一番問題のある時、
つまり住民が一番怒っているときに市民のもとに出向き、議論したそうです。
そういう時の住民は、すごく勉強しているし、本気で議論ができるからだそうです。
議会とは一切調整はしない。
緊張関係にあった。
市民とはずっと喧嘩をしていたけれど、市民の応援が唯一の支えだったそうです。
市長として、実践してこられた住民参加への仕組み。
とっても共感できるお話でした。
「民主主義に一番大切なのは意思決定。それをゆだねてしまっていいのか!?」
議員にとって、重い言葉です。
心に響きました。