2009年11月12日

富士見町の観光を考える

「よそ者の視点で見た富士見町の観光をどう考えるか」
町長から宿題が出ました。

富士見町を心から愛する住民の一人として、日ごろ考えている勝手なことを並べてみました。

★パノラマスキー場
・「大人だって雪遊びがしたい」
関西地域の人たちは雪を見たこともない人もいる。
「大人だって雪遊びがしたい」という観点で、気軽に雪遊びを楽しめる場が欲しい。
スキーは、ある程度高い技術が要るのでスキー人口も限られてくる。
怪我でもすれば働き手にとっては大変な事となり、やってみたくても踏み込めない人も多いしきてすぐに楽しめるものでもない。
気楽に雪を楽しめる、雪合戦やそりすべり、雪の中での競争など、ゴンドラに乗ってもらうことも大切だが、総体的に人を呼べる企画も大切ではないか。

・コースが雪の準備ができない時期に、上ではすでに雪が積もっているときがある。
スノートレッキングしにきた若者が、昔スキー場だった花畑で、そりを持参で嬉々として何度もそり遊びをしていたのは印象的である。
若者向けに積極的にPRすべきではないか。

・ゴンドラで上まで上っていただき、下りながら山菜つみイベント(ゼンマイなど)遊び心ある楽しいイベントが欲しい。

★直売場・加工所について
・富士見町について、よく耳にするのが「ああ、富士見ね。よく通るわ」という言葉である。
富士見町は現在、通過点に過ぎない。
たとえば、直売場などをエコーラインなど車の導線を考えて造った場合、結局、富士見町の外側を通っていく通過点に過ぎない。
多少売れたとしてもそれでは富士見町の魅力を伝えるには乏しい。

町の中に町民の利用しやすい魅力的なものを作ることで、それが観光客にとっても魅力的なものとなる。
富士見町の中に客を引っ張ってくるような視点が大切ではないか。

そんな拠点で、富士見町4地区の料理自慢大会など、まず、地元の人を巻き込み楽しめるイベントを継続していくことで、おのずと観光客が足を運ぶようになる。
観光客を呼ぶためのイベントではなく、地元の人間が楽しむことが不可欠であると考える。

・ミルク工房・ひまわり油・味の会の味噌などなど・・・点在する施設をひとつにまとめるのではなく、あるものを結びつけ発信すればよいのではないか。

★富士見町の魅力を結ぶ企画
富士見町にある点在する魅力ある宝を、線で結びつける。
・桜めぐり(富士見を訪れた人によく言われるのが「富士見町は桜が多い」すでに桜を巡るイベントは行われているが、地元の協力を得ながら、毛氈を敷き一休みできる茶屋などあれば雰囲気がいい)
 富士見町中の桜の名所を車で巡りながら移動し、神社やお堂の歴史ツアーがあってもいい。

・巨木めぐり(先日体験したが、実際に巨木の太さを測りながら神社等の歴史も学べる)

・湧水めぐり(環境保全との兼ね合いで慎重に考えるべきだが、「限定」とすることで付加価値が高まる。
富士見町の水を売るなら、その水環境についてもPRすべきではないか。

富士見町の中を移動することで、プラスして景観のよいスポットの紹介など、点が線となり、線が面となるはずである。

★ひまわり畑の大迷路
・荒廃地の利用、景観の花、油の販売と地域の活性化に貢献しているひまわりだが、ひまわり畑で大迷路を作り、花を楽しみながら子供も一日楽しめるイベントにする。
ひまわり油のPRや活動の紹介、そこで農業作業のボランティアを募るなど、住民と交流しながら問題提起できるようなイベントにする。

★富士見の名所めぐり携帯ゲーム
・富士見の名所巡りを、携帯でゲーム感覚参加型にする。
「富士見町の宝物を探していく、謎解きゲーム」
各名所に目立たないようにQRコードを設置し参加者が携帯に読み込んで、そこで出た簡単なクイズで正解を出すと(あるいは読み込んだだけで)それがポイントとなり、たまると「名誉町民割引パスポート」を発行しリピーターの確保につながる。
また、境地区の名所でQRコードでアクセスした場合、すぐに近辺の観光案内をすぐに発信するなど、地域のイベント・特産品等総合的に相乗効果を狙えるようなものを構築する。

★滞留方・滞在型・体験型の観光
・農業体験 → 土をつくり種を植えて育て、収穫して料理して食べる。そしてその残渣を土に返して、槌を作る。
このような循環するすべてのことを体験できる素材が富士見町にはたくさんあり、また、人材も豊富である。

・諏訪6市町村で行った「ずーら」は大変にいい勉強になった。
どんな企画に人気が集まりどんな評価をえたのか。どの層にどんな企画を提案していけばよいのか。どのような発信をどんな方法でするべきなのか、今年の評価の見えてくるはずである。結果が楽しみである。
富士見町だけでも、同じような多方面に渡る企画が可能である。来年は御柱。
小宮祭への受け入れも面白い企画で、まさに住民と一緒に楽しめるそんな企画を、町内でも募ってみてはどうか。

★環境教育の場としての富士見町
・上記の体験型観光の提案の中で、教育の場としての富士見町をもっとPRすべきではないか。
農業だけでなく、水資源、林業など循環型の暮らしの提案の企画は、その場の従事者に投げかければ日ごろからの熱い想いを聞くことができる。

★「子育ての町」富士見町をPRできるような企画
・子育て中のお母さんたちが車の往来を気にせずに子供を解放せ、普段はできない泥遊び木登りなどの場の提供、休みの日の校庭の開放など。
子育て広場AIAIや小学校の放課後森の遊び場など、訪れたお母さんたちが「こんなところで子育てがしたい」と感じるはずである。


★井戸尻考古館の魅力を生かす。
・井戸尻考古館が考古学の中で「異端児」といわれるゆえんをもっとアピールすべきである。
(多くが「土器学」であるのに比べ、井戸尻の研究は「民俗学」に近い。)
しかし、その捉え方は一般人とって縄文文化を知るにはより分かりやすい捉え方である。
この魅力を、地元の人でもわかっている人は少なく、地元の学校の教育課程で少しでも時間を設けて欲しい。
井戸尻の研究は全国に誇れる富士見町の宝であることは間違いない。
考古学にまったく興味のない人間でも学芸員の話に惹き込まれるのは、彼らの井戸尻に対する深い愛情と情熱を感じるからである。

・毎年恒例の収穫祭は、井戸尻の魅力を発信できるすばらしいイベントである。神話の再現やくくの舞など、他に類を見ない企画があり、高い評価を得ている。
この企画を大切に育てながらも、みんなで支えていこうという視点で保全作業などに積極的に住民の参加を呼びかけてはどうか。

・蓮池の手入れ等、大変な作業を住民や子供たちを巻き込んだ一大イベントにしてしまう。蓮田で泥作業の大変さや楽しさを共有しよう!


★まとめとして
人は何に魅了を感じて、繰り返し訪れたいと思うのか。
そこに人の温かさや情熱・高い理想を感じ、心を惹かれるのではないか。
観光客を呼ぶためのイベントや施設を考えるのではなく、町民にとって魅力的なものを作ることが絶対的な条件である。
富士見町の魅力を町民がまず認識し、「富士見町はこんなにすばらしい財産がたくさんある」と、自信と誇りを持てるものでなければならない。

哲学・こだわりがあるから、人々が感動し、共感し魅力を感じる。
人々の心をつかむ事ができれば、自然に観光客は集まってくる。
そして、そういうものは流行に左右されず、長く人の心を捉えて離さないはずである。

今、財政の厳しい時代に新たな施設や建物の建設を考えるべきではなし、到底、住民の合意は得られないだろう。
すでにある富士見町の財産をどうやって繋げ結びつけるか、総合的に捉えて発信することが必要である。
厳しい時代だからこそチャンスと捉え、町民の心を捉える政策が必要である。
ないものを求めるのではなく、ある資源を生かしていこう!

富士見町の農業はあと5年もすれば先が見えなくなる。
一方、都市部から農業を目指す若者が増えている。畑や田んぼはいくらでも貸す、しかし、住む家は提供できない。その部分を解決するためには役場の仲介が不可欠だろうし、貸し手側の意識改革も不可欠である。
どうやって、富士見町を活気ある町にするのか。
観光を観光とだけで捉えるのではなく、総合的に富士見町がどんなビジョンを持つのかが基本に大切ではないだろうか。

たとえば、キーワードを「夢」とする。
上勝町のごみゼロのような目標は多くの人にとって「夢」だが、「太陽」も夢がある。富士見町の抜群な晴天率をばねに、「太陽の町」と位置づけ、施策の柱をソーラーの普及とする。
50年100%普及計画で、町民の生活のプラスになり、なおかつ国民的な支持を得る「夢」。
「ソーラーなら富士見が面白いことをやっているよ」と、全国からくる。
ここにきたら、太陽エネルギーで料理やポップコーン作りの体験ができるなど、ソーラー関連でいろいろな面白い遊びができる。
(NECの技術提供を求めて、町のコスト負担は最小限に抑える)
植物も太陽の産物だから、農業も「太陽の宝」と位置づけ、観光型農業振興につなげる。
「クリスマスツリー」的な観光政策ではなく、「これだ!」という、町民を第一に考えた単純明快な「夢」を育てていけば、それに魅力を感じる観光客だけではなく、若い世代の移住者もやってくるのではないか。

貼り主: chiyoko 日時: 2009年11月12日 08:22
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