2009年02月06日

景観フォーラム 伊那

2月5日、伊那市で「景観フォーラムINA」が開催されました。
県と上伊那地域景観協議会の主催。
久しぶりに、夫と二人で出かけて行きました。

富士見町にも景観推進協議会があります。
その中で、5~6人のグループを作り、毎月、景観条例について勉強会をやっています。
夫はそのメンバーでもあり、兼ねてより「景観」の大切さを唱えています。

でも、「景観」の価値って、なかなか浸透していかない・・・
最近は、二人で出かけることもほとんどなく、「たまには、一緒に出かけるか!」と、夫と二人で参加することにしました。

翌日の新聞報道によると、一般県民や景観づくりに関わる建築事業者など、250人の参加があったそうです。
また、全県単位でのフォーラムは2001年度から8年ぶりの開催だったそうです。
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会場は、ぎっしりでした。この席が全部埋まりました。

まず、「美しい信州の景観づくり功労賞」の表彰式
受賞団体は、次の5団体です。
・小諸市:本町区まちづくり推進協議会
・諏訪市:寺のまち(門前小路・鎌倉小路)地区 まちづくり委員会
・上田市:柳町まちづくり協議会
・上田市:上田すてき会
・伊那市:西箕輪ふるさと景観住民協定者会
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会場の一角には、受賞団体の活動が展示されていました。

展示の中で、上田の柳町の新聞記事が目に留まりました。
信州大学の学生らがホームページを作り、店巡りを企画したり、他の学校との交換会を開いたりしているそうです。

きっかけは「上田には何もない」と口にする学生の言葉。

柳町は上田藩の城下町だったところ。
格子やうだつのある建物、白壁の土蔵など、独特の雰囲気を持つ通り。
「上田にも魅力的な場所がある」と、4人で「宿場(やどりば)」と言うホームページを立ち上げたと言う話です。
「地域の人と関わりながら情報を発信し、上田で学校生活を送った足跡を残したいとの想い」がこめられているそうです。
いい話です。


受賞団体の中の、西箕輪の「景観育成特定地区」指定は、県内初めて。
授賞式の後で事例発表がされました。

西箕輪地区では、平成14年から区長会が中心となって環境・景観について取り組みが始められていました。
平成17年には、「西箕輪ふるさと景観住民協定」が結ばれています。
そこに、県から「景観育成特区指定地区」に取り組まないか、との打診を受け、平成19年から取り組みが始まりました。

まずは、「景観育成特区」とはどんなものなのかを住民に知らせることから。
「住民協定」と、「特区」の最大の違いは、法的な拘束力が発生するところです。
一定規模以上の行為は事前に届出が必要になったり、景観育成に関わる細かな指導もできます。
また、規制に反対する人や、新たに地区に居住するに対しても効力が及びます。

これだけ厳しいものなので、当然住民の合意が不可欠。
区域の土地所有者等の3分の2以上の同意
区域内の土地の総面積(公共用地を除く)の3分の2以上の所有者等の同意。
の両方が必要となります。

住民への説明から、同意まで、大変だったと思います。
事例発表が20分だったので、その経過のご苦労など、一番聞きたかったところが聞けませんでした。
スライドの資料も丁寧で、とっても参考になりました。

2部は「良い景観とは」と題して、東京大学・大学院教授 堀 繁氏の講演
楽しい講演でした。
正直、ちょっと眠くなり始めて、「困った・・・」と、思っていたのですが、眠気が飛んでしまいました ^^;
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堀先生の講義をいつも受けられる学生がうらやましい・・・

「景観」とは、何か?
それは、「見る」事である。

何を見ているのか、理解することが大切。
「見る」時に、二つのポイントがある。
①見たいものを選んでみている。
 人は、何を見ているのか分からないと怖いので、理解の手がかりとなるものを探してみている。
 目的は、「理解」すること。
 景観は、その「手段」である。
②見やすいものを見ている。
 程よい大きさのものを視点から見ている。
 この「視点」は「景観」が成立するのに、不可欠なものである。
 「視点」の整備を「景観計画」と言う。

そこで、「良い景観とは」一体何か?
 それは「見たいもの見やすい状態にあること」
 そこに、人の好みやセンスは入らない。
 「良い」か「悪い」は、抽象的で、議論しても不毛になる。
 そして、見たものが「私のことを大切にしてくれている」と、感じさせること。

具体的な例の写真を見ながらのお話だったので、すごく分かりやすく納得しました。
こうして、言葉を並べても、残念ながら皆さんにはたぶん何分の一も伝わらないと思います。

「『景観』を良くする事が『長野はいいところ』と、言わせる一番の早道。」
「すべてのことが論理的に説明できる」
上記の点から整備した事例を何点か見せていただき、会場から思わず納得のどよめきがあがりました。

なんと言っても、私たち家族も、この富士見町の「景観」に惹かれて住むことにしたのです。
「景観」とは、大きな価値のあるものですよね。

「視点」の整備、は大きなヒントとなりました。

★後日、長野に行く用事があり、駅前を歩きました。
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見た人が「私のことを大切にしてくれてい」と、感じるか?
→歩道が広く、お店をのぞきながら歩きやすい状態になっていますね。

見たいものが見やすい状態になっているか。
→本当なら街路灯がないほうが歩きやすいでしょうが、これは仕方ない。
 街路灯の宣伝は邪魔になっているように感じます。

こうやって、講演の内容を思い出しながら歩いてみると、結構面白い!
夫は、早速堀先生の本を注文していました。 ^^

貼り主: chiyoko 日時: 2009年02月06日 12:11
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