1月29日の長野日報の一面です。
諏訪市の諏訪湖流域下水道・豊田週末処理場の「溶融飛灰」には、1㌧あたり、約1,900gの金が含まれており、
これを売却し、約500万円の収益を得る見込みだそうです。
豊田の処理場には、以前、有志で見学に行っています。
そのときの報告はこちら(2006.1.13)
豊田の処理施設では、まず汚泥の水分を抜き、「脱水ケーキ」と呼ばれるものを作ります。
そして、脱水ケーキを焼却炉で燃やしてして「灰」にします。
その後「灰」を溶融炉で1450度位で溶かして「溶融スラグ」にします。
一般的な灰溶融炉は、この「溶融スラブ」が完成品です。
豊田の施設では、処理水に温泉排水が多く含まれるので「砒素」の含有量が高いそうです。
そのために、砒素をスラグ中に完全に封じ込める目的で、
「溶融スラグ」を、もう一度、1050度に熱して「人工骨材」にしている、と説明を受けました。
このスラグは、敷地内に引かれたり、下水道工事の埋め戻しに使われるそうです。
灰溶融炉の建設に反対運動をしている時に「豊田だってやってるじゃないか! あっちはいいのか!」と、よく言われました。
でも、こちらで処理されているのは、下水汚泥です。
ごみを燃やしてできる「焼却灰」とは、危険度も質も違います。
しかも、豊田では溶融スラグにもう一度高温をかけて、有害物質を閉じ込めています。
話を新聞記事に戻します。
今回、話題になっているのは、煙突から出る気体から有害物質を取り除いた「飛灰」です。
溶融炉は1000度を越す高温になるので、重金属などの有害物が気化して空気中に舞います。
その有害物質を煙突から外に出さない為に、特殊な「バクフィルター」と呼ばれるもので取り除きます。
この「飛灰」には、当然、有害物質が多く含まれ、危険なので特別に管理される産廃として処分されます。
私たちが見学に行った時にも、ドラム缶にはいった「飛灰」がすらりと並んでいました。
この「飛灰」の中の「金」の「含有量」が、「優良な鉱石と同程度」だそうです。
長野日報の記事から
「建設事務所流域下水道課によると、売却は昨年10月から開始。
今月末に初めて収益を得るが、汚泥焼却灰を高温で溶かす過程で出る「溶融飛灰」には1トン当たり約1,900グラムの金が含まれており、約500万円が入るという。
同処理場の焼却灰は、以前から貴金属類を多く含んでいるとされていたが、県が同事業団に委託して2007年度に行った調査で、その含有量は「優良な鉱石と同程度」と判明。
金価格の高騰で回収コストを差し引いても採算が取れると分かり、回収・売却を決めた。
今年度は溶融飛灰5トンを金属製錬会社へ売却し、約1,500万円の収益を見込む。
同課によると、同処理場にある溶融結晶化施設の維持管理費は約1億7,000万円(昨年度)に上っており、売却収益を充てる考えだ。
県によると、下水汚泥はセメント原料などとして有効利用されるが、温泉がある土地柄上、同処理場の汚泥焼却灰はヒ素を多く含有し、溶融結晶化施設で溶出を防ぐ処理をした上で、人工骨材として利用している。
ただ、この処理の過程で出る溶融飛灰などは人工骨材化できず、これまでは特別管理産業廃棄物として処分。
年間700万円近くの処理費用が掛かっていたが、今回の取り組みでこの経費を削減できる利点もあるという。
信濃毎日新聞から
「同事務所によると、金めっきを手掛ける事業所は現在数カ所あり、各事業所から金を流出させない対策を取っているが、一部は下水道に流出するという。
同事務所は、下水汚泥に金が含まれる原因がこのほか、温泉成分に由来する可能性を指摘。
県内は東日本の日本海側一帯に広がる「黒鉱ベルト」に含まれており、地中の金属鉱脈から金が温泉水に溶けだした可能性もあるとする。」
灰の中から「金」を取り出すなんて、きっと以前は考えても実現は出来ないと思ってきたことだと思います。
でも、将来的に資源が確実に枯渇して行きます。
技術は、もっと進歩していくでしょう。
現在は「有害物質」である重金属も、取り出す事が一般的にも可能になるンじゃないでしょうか。
対象は「飛灰」だけでなく、「焼却灰」についても、考えられる訳です。
と、言う事で、話をこちらに持ってきたわけですが・・・^^;
現在茅野市・原村・富士見町の3市町村でごみ処理の基本方針が話し合われいます。
以前から、主張しているように「『保管型』の最終処分場」をぜひ、盛り込んでいただきたいと、願っているところです。
前回の会議では、次のような内容については確認が取れていると思います。
・どんな処理施設を選択しても、最終処分場は必要。
・喫緊の課題として、「最終処分場」の整備をする。
・ごみの減量化に取り組みながら、現在の焼却施設をなるべく長く使う。
・技術の進歩を見極めながら、新たな施設の研究をする。
最終処分場がこれから最優先の課題として整備を進められていくと思われます。
検討委員会の話の中でも、何回か「保管型」と言う言葉が出てきているのですから
意見書の中に「保管型についても検討する」くらいは書いて欲しいなあ~
この「埋蔵金」の話は、タイムリーなニュースかな・・・と、期待しつつ・・・
その3市町村のごみ処理基本方針検討委員会ですが、次回でおそらく最後となると思います。
日時: 2月3日(火) 午後2時から
場所: 諏訪南清掃センター 3階 だそうです。
検討委員会として、どんな意見書を協議会に提出するのか決まるはずです。
みんなで、時間を作って傍聴に行きましょう!!