2008年08月19日

保育園の民営化についての勉強会

夏休みボケですっかりホームページの更新が滞ってしまいました。
この間、勉強会などで考えさせられることもいろいろありました。
その一つ、所属する勉強会「みどりネット信州」で「民営化・指定管理者」についての研究会が持たれました。

導入役として、メンバーの長野市議さんから、長野市における保育園の民営化の実例が紹介されました。
長野市には幼稚園が40園ほどあり、すべてが私立。
保育園は公立が44園、私立が42園。


平成15年3月 対象の3つの保育園の保護会で、翌年4月から民営化すると説明がある。
          保護者から強い反発にあい、とりあえずは中断される。
平成17年   保育園等のあり方懇談会が設置され、全10回開催。長野市のこれからの保育園のあり方が喧々諤々議論された。
平成18年3月 保育園等のあり方懇談会から提言
          ・委託・移管先は社会福祉法人が望ましい
          ・地域・保護者のコンセンサスを形成すること
          ・保育環境や保育サービスの向上が図られるようにすること
          ・全ての民間委託・移管は行わないこと
          ・円滑な保育体制の移行が図れるようにすること
          ・委託・移管後も市が積極的に関与していくこと
          ・情報開示を積極的に行いながら、保護者・保育者・市が協力して新しい園を作っていくための協議を重ねること
平成19年5月 長野市保育園委託・移管先選考委員会設置
      7月 選考
     10月 委託先決定
平成20年4月 引継ぎ保育開始
平成21年4月 委託予定(将来的には移管を目指す方針)


保育園の抱える問題点など
・財源の確保が難しくなってきている。
 私立保育園に対する補助金が削減され、子供が減り、削れるところは人件費だけ。
 公立と民間では10万円ほどの差があり、つぎつぎと民間へ入れ替わっているのが実情。
 また、長野市では、働いている職員の半数が非常勤。
・保護者にとって、いい保育園が求められている。それが等しく子供にとっていい保育園となるのか?
 地域住民・市民が遺書に子供の環境を高めよう、と言う市がリーダーシップをとるべきではないか。

民営化の方法には2つある。
・移管・・・園舎を譲渡。移管先(社会福祉法人など)の保育方針による運営
・委託・・・園舎はしの管理。市の保育方針による運営を委託。
長野市の進める民営化は。最終的には「移管」を目指す。


保育士の経験を持つメンバーからは「保育園の民営化そのものについては賛成できる」と言う意見がありました。
また、他のメンバーから、近隣自治体の給与体系を知らべたところ、各自治体によって勤務体制や給与にも違いがあることが示されました。

どの自治体でも、財政の厳しい中、民営化を進める動きにあります。
その大きな理由は人件費の削減にあり、同じ業務内容でも、身分の違いだけでその給与には大きな開きが生じます。
「財政削減のための民営化は失敗する」と言う意見もありましたが、ほとんどの民営化は経費削減が目的と言うのが現実ではないでしょうか。

今回テーマになった「保育園」では、子供を持つお母さんたちが自ら運営する「園外保育」も広まりつつあります。

「民営化」について考えると、結局「行政の担うべき役割とはいったい何なのか」と言うところに行き着くようです。
会員の意見にもありましたが「行政の仕事は競争原理の成立しないところ」
特に福祉や教育など、お金が掛かったとしても予算をつぎ込むべきところもあります。
民営化で、サービスも向上させ財政削減にもなれば言うことはありませんが、どんな民営化を目指すのかを市民とともに議論して作り上げることが不可欠だと思いました。

貼り主: chiyoko 日時: 2008年08月19日 11:12
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