2008年06月22日

モンサントの世界戦略・遺伝子組み換え食品

NHK・BS1で「地球は訴える ~大地~ アグリビジネスの巨人 “モンサント”の世界戦略」と言う番組が放映されました。
フランスのジャーナリスト、マリー=モニック・ロバンが、3年かけて調査した結果をまとめたもので、フランスでは今年の3月にテレビ放映されて大反響を巻き起こしているようです。
恐ろしい話でした。

遺伝子組み換え作物の商業栽培が始まったのは1996年。
栽培に手間がかからず収穫量も多い事で、急速に普及。
しかし、環境や人への健康の影響などが分からないと強い反発もある。
フランスでは70%の国民が遺伝子組み換えに反対。栽培を進めるかどうかで国会でも大きな論争が続いた。
この番組はそんな政治状況を背景に、フランスのジャーナリストによって作られたました。


モンサントは化学薬品会社として、枯葉剤やPCBを生み出した企業です。
番組では、数十年にわたってPCBにより汚染されたアラバマ州アニストンの話からはじまります。
危険性を知りながら、モンサントは住民や政府に公表しなかったのです。


日本中どこでも見られる除草剤の「ラウンドアップ」
モンサントの主張では、除草剤のラウンドアップは、生分解性で自然にやさしいという事です。
しかし「環境を守る、土壌を汚さない」と言うラウンドアップの表示は、ニューヨークとフランスの裁判で不当表示であるという判決が出ています。

フランスでは、ラウンドアップが麦の受精卵でどのような影響があるのか、細胞分裂で実験が行われています。
その結果、細胞分裂の異常を誘発すると言う実験結果を得ました。
上層部に報告しましたが、結果を公表しないように圧力がかかりました。  


除草剤のラウンドアップに耐性のある大豆を作るには、ラウンドアップ耐性遺伝子を大豆のDNA細胞に組み込みます。
この大豆畑にラウンドアップを撒くと、雑草は枯れてしまうのですが、遺伝子組み換えされた大豆は元気に育ちます。
驚くべき技術です。
 
しかし、強力な除草剤に絶えるように遺伝子操作された食物が私たちの口に入るのです。
当然、市場に出るまでに徹底的な試験がされたはずです。
ところが!!  十分な研究・分析審査はありません。

 
遺伝子組み換え食品がアメリカではどのように規制されているのでしょうか。
食品と医薬品の安全を管理しているFDA(食品医薬品局)が「従来の食品と同じ規制を適応する」と決めていました。

製品開発に巨額の費用を投じているので認可を迅速にするために、上層部から圧力があったそうです。
当時の農務省のバイオテクノロジー研究者は
「遺伝子組み換え食品の規制が科学的な判断ではなく、政治的判断によるものだった」
「遺伝子組み換え作物は、従来の作物と『実質的に同等』とみなすことで、認可が容易になった」と証言しています。
遺伝子組み換え作物について、アメリカでは何の特別な審査も義務付けもされていません。

この「実質的同等性」の原則により、遺伝子組み換え作物は認可されたのですが、そこには科学的な根拠はまったくなく、商品化されて行きました。
そこに、大きな問題があったようです。


ある科学者は
「一般的に安全、と認められるためには、同じ領域の多くの専門家の研究と、科学界の圧倒的コンセンサスをえるべきだが、遺伝子組み換え作物に関しては、そのどちらもない。」と言っています。


また、牛成長ホルモンについては・・・
遺伝子組み換えを利用したこのホルモン剤を牛に注射すると、牛乳の生産量が20%増加すると言われました。
このホルモンの認可についても審査の不正操作が行われています。
FDAがよるデーターを隠し、改ざんしたと言う事です。
そして、その事を指摘した獣医師を審査から排除しています。

その後、モンサントの牛成長ホルモンの6年分のデーターが盗まれ、秘密文書をスクープされます。
その文書を送られた博士の分析結果、生殖機能に深刻な影響が出るという事が分かります。
卵巣の肥大・生殖機能に深刻な問題も起きていました。

~博士の話~
モンサントは、「牛乳の成分は変わらないので味・品質は変化しない」と言っているがいろいろな意味でまったく違う製品である。
・乳腺炎の確立が高いので、牛乳に膿が混じる事がある。
・乳腺炎の治療のためのさまざまな抗生物質が混入している。
・インシュリンの成長因子が大幅に増加している。(乳がん・大腸がんなどと関係していると言う発表もある)

カナダでの承認試験に関わった厚生省に勤務する科学者3人が、モンサント社から賄賂を持ちかけられました。
その事実を議会で証言しますが、その後3人は解雇されます。


また、モンサントと政府機関での人事交流があったことが分かります。
たとえば、通商代表がモンサントの役員であったり、連邦裁判所の顧問がモンサントの弁護士であったり、FDA副長官がモンサントの副社長であったりするのです。


1989年エリトファンでは「好酸球増加筋肉痛症候群」で37人が死亡。1,000人に障害が残りました。
これは、アメリカ市場に出た、初めての遺伝子組み換え大豆を使った補助食品によるものだと言われています。
FDAバイオ技術調整官も「遺伝子組み換えが原因である可能性も排除できない」としながら、なんの手立ても講じていません。

モンサントと利害関係のない機関が、安全性の確認をしていないのか調べてみると、
1998年、イギリスの研究所で、農薬に耐性をもつ遺伝子組み換えのジャガイモをネズミに与える実験を農務省の依頼で行っていました。
その結果、2つの変化が認められた。
①消化器官内の細胞の増加
②免疫のシステムの活性化

その結果を受け、研究にあたった博士がBBCのテレビインタービューで
「遺伝子組み換えの研究に携わる科学者として、イギリス国民をモルモット代わりに使う事は極めて不当だと言わざるをえません」と発言をします。
その博士は、その後、研究所から解雇されてしまいます。


発売から10年
アメリカで生産される大豆の90%が遺伝子組み替えの大豆。
市販されている食品の70%が遺伝子組み換え作物の成分を含んでいるそうです。
しかし、アメリカでは原料に「遺伝子組み換え食品」である事を表示する事が禁じられています。

消費者は安全な食品をどのように選べばいいのでしょうか・・・

★ここまでが番組の前半です。
 ラウンドアップは、ここら辺でもごく普通に使われている除草剤です。
 この地域でもたくさんの人が使っていますが、「すぐに分解されるから安全だ」と言っているのを耳にします。
 フランスやアメリカの裁判で「不当表示である」と言う判決が下っているという事は、ほとんどの人は知りません。

 その強力な除草剤にも耐えうる作物って、植物の中で一体どんな事が起こっているのでしょうか?
 虫が食べたら死んでしまう大豆やとうもろこしが(これって、つまり毒入りって事でしょう???)
 一般的に作られた大豆やとうもろこしと、「実質的に同等」って、一体どういう事なんだろう・・・??? 
 すでに日本中に出回っている、遺伝子組み換え植物を原料とした食品を、長い間食べ続けたらどうなるんだろう・・・???

 何よりも、人々の健康や安全よりも、一企業の利益が優先される社会って何なんでしょうか・・・
 大きな多国籍企業のおそろしさが、後半でさらに明らかになります。
 

貼り主: chiyoko 日時: 2008年06月22日 09:56
コメント
よかったらコメントを貼って下さい









上記の情報を記憶させますか?