2008年06月02日

中学校の統合問題・教育懇談会Ⅱ

全7回の中学校統合についての教育懇談会が終わりました。
富士見小学校を除く6会場の傍聴をしましたが、会場によって雰囲気はまったく違いました。

学校の適正規模の審議会の答申については、以前このぺージでも、08.03.20富士見の学校の適正規模
高原中学校と南中学校の教育環境の差については、08.03.24旅たちの季節で書いていますので説明については省略。

高教育懇談会の高原中と南中の様子はすでにご報告しています。
どの会場でも同じような質問が出ましたので、他の質問について紹介します。

Q:アンケートをとるなら「統合は決定」と言う前提でとるべきではないか。
A:行政からの押し付けではうまく行かない。
  統合について賛成か反対からのアンケートをとる。

Q:準備期間が1年間では、いろいろな準備を考えると現場が混乱するのではないか。
  統合する前に中学校のクラスマッチなどの交流を考えて欲しい。
A:事務局では準備期間1年を含め、3パターンのシュミレーションをすでに作ってある。
  教育懇談会に出席した校長からも「今まで町内の学校の交流がなかったのはおかしい」との意見もあった。
  統合に関係なく、町内の子供たちの交流を進めたい。

Q:前回(平成3年)も小中学校の保護者にアンケートをとっている。
  町民の意見を聞けるようにして欲しい。
A:中学校の統合問題は、多数決で決するにはなじまない。

Q:前回(平成3年)のアンケートでは、高原中の親の中には、「自分の子供は卒業してしまい関係ない」などの理由から反対の意見が多かったように聞いている。
  高原中学校と南中の親では立場が違う。
  アンケートの対象を保育園の保護者に下げてはどうか。
A:前回と現在では状況が違う。  前回の時は、南中が現在のように切羽詰った状態ではなかった。
  保育園の保護者対象のアンケートについては考えたい。

Q:中学生の子供は、統合は絶対にいやだ、と言っている。
  不安でいる子供の心のケアをきちんとして欲しい。
  準備期間が短すぎる。
  南中の親はなぜそんなに急ぐのか。
  1クラスだと社会性が育たないのか。本郷小では1クラスでも協調性は育っていると思う。
  南中地区の人たちがどう思っているのか。
A:学校がなくなれば過疎化が加速し、若い夫婦が出ているなどの問題はある。

Q:南中の子供たちはどう思っているのか。
  受験を前にした時、大きな変化は不安。
  23年に統合を延ばすことによって、小学校6年生から交流も出来る。
  子供たちも含めて話し合う事によって、子供たちも自分たちの問題として考えるのではないか。
A:南中の子供たちは、今、通っている中学校がいいと思う。
  子供たちにアンケートをとったら、たぶん結果は「現在の中学校がいい」となるだろう。
  子供たちには、「統合するとしたら何が心配か、何をして欲しいか。アンケートをとる予定。

Q:急いだ事が逆効果にならないように。
  子供たちが、「一緒に自分たちの学校を作っていくんだ」と、主体的に考えられるようにして欲しい。
  一緒になったときに壁が小さくて済む。
A:懇談会は各会場で雰囲気がまったく違う。
  地域内に閉じらた意見で議論していた気がする。
  6小中の皆さんが顔を合わせて議論する必要があるのかも知れない。

Q:中学の子供は統合に絶対に反対。
  子供たちには現状が分からない。よく説明して統合して欲しい。

Q:小学校のときから交流をお願いしたい。
  リーダー研修会でも、すぐに友達になっている。

Q:2・3年生は南中に残り、新1年生から高原中に通う事は考えられないか。
A:教育環境としてどうなのか。
  保護者・子供たちから同様の意見があれば検討はする。

Q:本郷小学校は、小学校は小規模校で中学は高原中である程度の規模の中で教育が受けられ、うらやましく思っていた。
  落合小学校の保護者のアンケートでは8割の保護者が統合を望んでいる。
  反対が多いと思っていたお年より層からも、統合賛成の意見が多い。
  中学3年で統合を向かえる子供たちは、すぐに生徒会・修学旅行等あり不安だろう。
  しかし、統合する仲間の多いうちにお願いしたい。
  同じ町の中学生として同じ環境で学ばせたい。

Q:自分は、昭和28年に組合率で出来た高原中の新一年生である。
  一緒になって、言葉が違う事にびっくりした。
  統合もマイナスの面だけで考えるべきではない。
  子供には柔軟性があり、自分たちも新しい学校になるという事で元気になった。
  一緒になるのにエネルギーをつかうなら、良い方向で考えたい。

コミニュティの懇談会では、南中の臨時PTA総会で出された意見が紹介されました。
・子供たちに無記名でアンケートをとって反映させて欲しい
・2校の交流を今年から始めて欲しい。
・中学校だけでなく、小学校からの交流をして欲しい
・南中の子供たちが校舎になれるため、高原中で交流を持って欲しい。
・統合までの22年のタイムスケジィールを示して欲しい。
・対等の立場の統合は守って欲しい。
・南中の教師を多く配置して欲しい。
・学力の差が心配。
・統合しても南中と高原中を別々のクラスにして欲しい。
・スクールバスについて、詳しく知りたい。部活の時間帯により2便運行して欲しい。
・学校の統合の成功例と失敗例を示して欲しい。
・統合についての推進委員会を立ち上げ、現在の小学校56年生の親も含め、2年間継続で審議できるようにして欲しい。
・南中の跡地利用として、体育館を利用したい。
(反対)
・統合の理由が分からない。
・行政の都合の押し付けではないか。
・子供たちに精神的不安がある。子供置き去りの議論ではないか。
・審議会の答申の「適正規模」が一人歩きしていないか。

★南中の保護者からは、PTA総会と言う形を取って意見の集約が出来てよかったと思いました。
 教育委員会では、今後対象の保護者・子供たちにアンケートをとる予定だそうなので、
 もっと具体的にどんな事に不安があるのか出てくるかもしれません。  

各会場の様子を聞いて、地域によって雰囲気がまったく違う事をひしひしと感じました。
 保護者からの活発な意見が聞きたいと思っていたのですが、保護者の出席人数も少なく、難しさを感じました。
 そんな中で印象的だったのは、本郷小学校のお母さんたちから活発に意見が出てきた事。
 
 でも、大きな学校に通っている(高原中)、あるいは通わせる予定の保護者の皆さんには、
 少人数の南中の保護者の心配はどんなに説明してもわかってもらえないのかも知れないと感じました。

 その疑問は、本郷小学校の懇談会を聞いて強くなりました。
 お母さんたちから出された意見の多くは、統合についての慎重論でした。
 だとすると、保護者対象にしたアンケートを、統合の賛否から聞く事がどうなのでしょうか。
 平成3年のアンケートと同じように、数の原理で「統合反対」になってはしまわないでしょうか。
 
 私自身も4人の子供たちを南中に通わせて、愛着があります。
 木造校舎も大好きです。
 毎日、伝統の床磨きをしてきた子供たちには、どれだけの想いが込められていることでしょうか。
 地元出身の保護者の中には南中を卒業した方も多く、外部から引っ越してきた私たちには計り知れないものがあります。
 それでも、そんな保護者からも「統合」を求める声が上がってきたのは、何よりも子供たちの事を考えての事。

 現在の教育環境の格差から、教育委員会が「統合すべき」と言う判断なら、懇談会の中でも意見があったように
 統合の方向を決定した上でのアンケートをとるべきではないのか、と思いました。
 もし、アンケートの結果、「統合反対」が多数だったとしても統合の方向で進むのだとしたら、
 統合の是非についてもアンケートに盛り混む事はそぐわないように思います。
 
 本郷小学校の懇談会に参加して、不安はさらに増し、その疑問を教育委員会にぶつけてみました。
 教育長の考えは「行政主導では失敗する。統合の是非を問う事からアンケートを問う」
 と言うものでした。

 100%の人が納得してくれる事は到底無理です。
 「子供にとっては、入ったところが自分の母校」と、懇談会の席でも意見がありました。
 案外、子供たちは柔軟に環境の変化に対応できるのかも知れません。
 子供を取り巻く大人たちが、「富士見町の子供たちのため」
 知恵を出し合って、いい形で解決して行かなければなりませんね。
 

 

貼り主: chiyoko 日時: 2008年06月02日 22:57
コメント

教育の内容に差があるのが問題なら、本当に学校を統合すること以外に問題を解決する方法がないんだろうか。私が状況をよく分っていないだけかもしれないけど...。具体的にどういう問題があるの?実際に南中のレベルが高原中のレベルより低いの?確かに南中は部活少ないけど、色々なゼミもあるんじゃない?

富士見町の将来を考えても、統合はあまりいい解決法には思えない。過疎化が進むばかり。こんな美しいところに住んで、しかも子供の教育は地元の学校で最高のものを、っていう高い目標をもってもいいと思うけど、だめ?普通の小さい町の学校(高原中)に負けない、なにかもっと斬新で、創造的な特徴を持った学校になったら、そこに行かせたいっていう親がいるかもよ?小さいクラスのほうが実際に有利なこともたくさんある。

ちょっと理想主義っぽいかなぁ。日本にいい先生少なそうだし。

もちろん私は母校がなくなるのが寂しいし、将来自分の子供も南中の廊下を磨かせたかった。今南中に子供を行かせてる親の気持ちは分りたいけど...。ただ統合する道しかないの?

貼り主: 円 日時: 2008年06月11日 10:45

南中を卒業した円と幸は絶対に反対だと思っていたよ。^^
でも、息子さんたちはどうかな・・・???

君たちのいた頃と息子たちの頃じゃ、随分と学校の雰囲気が違うと感じた。
ここではちょっと書きにくいけど・・・


学力の話では、現在でも南中と高原中で差はないそうだ。

小規模の学校で学んだから、子供たちが不幸かといったらそれは違うだろう。
子供たちは大人が考えているよりずっと柔軟性もあるし適応性もある。

私も保育園や小学校は地域にあって欲しいと願っている。

子供って育つ過程でそれぞれ必要としているものが違うと思う。
小学生の頃は、親や先生の愛情を一杯に受けて、地域の中でみんなに愛されて育って欲しい。

でも、中学生くらいになったらもう少し広い世界で育って欲しいな。

ま、いろんな考えの人がいるんで、親たちのアンケートにどんな意見が書かれてくるかね。

落合小学校もあまりにも人数が少なくなって、すでに子供の学校を心配して引っ越す人も出て来ているそうだ。
そうなると、ますます過疎化が進む。
現実的にそんな事が起こってくると、もう歯止めが聞かなくなってきてしまう・・・

残念ですが、それが現状です。

貼り主: エンジェル 千代子 日時: 2008年06月11日 23:18
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