2008年05月07日

焼却灰から金属回収

5月2日の朝日新聞の「環境テクノ・最前線」に
「焼却灰から金属回収」と言う記事で、北九州市戸畑区の廃棄物処理会社・光和精鉱と言う会社会社が紹介されていました。

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灰溶融炉の建設に関連して今まで勉強した結果、
現時点では、処理する前に焼却灰の中から重金属を取り出す事が一番いいのではないかと思っています。
今年の3月3日から3月12日まで環境省が募集していた「廃棄物処理施設整備計画(案)に対する意見の募集」でも、そうした技術への支援をするべきだと述べました。

技術そのものは確立していても、今までは生産性が見合わないと言う事だったようです。
しかし、資源の枯渇・最終処分場の候補地が不足する事などが追い風になって、上記の記事のような技術も、これから注目される時代になっています。

以下、新聞記事から抜粋です。
「塩酸を加えて、非鉄金属(亜鉛・鉛・銅など)を溶かし出す。
直径1センチに固めた灰を塩化カルシウムと反応させ、温度などを微調整できる回転機で約1250度で焼く。
亜鉛などを発揮させて取り出し、最終的に90%以上回収する。
非鉄金属を取り出した後は鉄が残り、製鉄原料の高炉ペレットとして販売」

「光和精鉱は新日本製鉄とDOWAホールディングスの子会社が出資。
硫酸の製造や製鉄くずのリサイクルを主力にしていたが、約10年前から産業廃棄物の処理を本業に切り替えた。
家庭ごみの焼却灰の処理を本格的に始めたのは昨年の4月」

「処理に使った水を海に流す方法や灰の輸送ルールについては約5年間、早稲田大や北九州市などと共同研究を重ねた。」

「同社が昨年受け入れた灰は、家庭ごみの焼く1万1千トンを含めて計約1万6千トン。
そこから80トンの金属を取り出した。
ただ、家庭ごみ焼却灰のリサイクルは初年度は赤字。
灰1トン当たりの処理委託料が埋め立ての2~3倍するのが一因
今後は受け入れる灰の量が増える見込みで、設備の焼却負担も軽くなるので、3年後に黒字化する計画」


★この処理によって残る10%の金属は何なのか。
 海に流される、処理水は安全なのか。
 この技術そのものに対する安全性は確立されているのか。

気になる部分はあるのですが、日本はこうした方面では高い技術を持っています。
すでに環境問題なしには、どんな技術発展もありえません。
安全に資源を有効活用できる技術には、大きな期待が寄せられます。
将来を見据え、長期にわたっても環境に負担のない技術の開発のためなら、国は支援するべきだと思います。


この記事は、私がずっと「こうあるべきだ」と思っていた事ではあるのですが、
焼却灰を含めてごみ処理が大きな産業として成り立つ状況を考えると、不安が残ります。

「どうか、この社会が正しい方向に向かっていきますように」と、祈らずにはいられません。


貼り主: chiyoko 日時: 2008年05月07日 21:52
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