予防原則とは、環境と開発に関して
「人間の健康や環境に被害を及ぼすおそれのある行為について、因果関係が科学的に完全に立証されていなくても予防措置を講じるべきである」という原則のことです。
つまり、現在の日本では因果関係が証明されなければ使用が禁止にはならないけれど、その危険のあるものに関しては、できるだけ避ける努力をしましょう、と言う考え方です。
インターネットで調べたところによると
「1992年に発表された『環境と開発に関するリオ宣言 第15原則』の中で
『環境を守るために各国はその能力に応じて予防的アプローチを広く採用する。重大なあるいは回復不能な損害の脅威がある場合、十分な科学的根拠がないことを理由に費用効果の高い環境悪化防止策が先延ばしにされてはならない』」
と、謳われたそうです。
それ以降、さまざまな条例や協定に入れられるようにり、
「身の回りの化学物質はもちろん、遺伝子組み換え作物やクローン牛などリスクが科学的に解明されていない新技術、鳥インフルエンザ、SARSなどの感染症、BSE、さらには電磁界や放射線まで、予防原則を適用して対策を探ることができる。」
とあります。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/precautionary/precautionary_master.html
「予防原則」については、以前携帯電話の電磁波の話のときに触れました。
ここで又どうして「予防原則」の話が出てくるのかと言うと、しつこく灰溶融施設に関連してきます。
1例として、灰溶融してできる「スラグ」
これは高温で溶かすために、ダイオキシンも分解され、危険な重金属類なども閉じ込められて安全な物だと言うことです。
でも、炉の中の全体が常に1000度以上を保つのは大変な技術だそうです。
「炉内のある場所は1300度を超えているかもしれないが、ある場所では800度を下回わる可能性もあるのではないのか。」
「そんな高温で物質がどんな科学変化を起こすのかは想像できない」と言っている専門家もいます。
しかも今年の7月に、スラグがJIS化されたのですが、これがまた私たちの不安を煽り立てます。
たとえば、このスラグが路盤材やコンクリートの材料として使われた時に、長い間の環境の変化に本当に耐えられるのでしょうか?
夏のアスファルトの暑さ、冬は凍結を繰り返し、塩害や酸性雨、紫外線・・・
10年、20年・・・私たちの子供や孫の代になっても、絶対に安全だと言い切れるのでしょうか。
ところが、このJISの溶出試験ではそれらの事についての検査がないのです。
国の定めた溶出試験の方法は、「土壌汚染対策法」に基ずくものです。
具体的には、大まかに言って
試験室の温度及び水温は20℃(+-5)
PH5.8~6.3
振とう幅4~5cm 毎分約200回で2~6時間振とう。
酸性雨は一般にPH5.6以下とされています。
実際に広島県保健環境センターが行った実験では、PHが5以下になるとそれに比例して鉛が溶出しています。
又、JIS化の規格の中で検査される物質の中にダイオキシンは含まれていません。
大月都留広域事務組合の灰溶融炉施設では、去年1年で稼働したのは21日間だけ。対象となる焼却灰の10%しか処理できなかった。
と言うニュースが流れました。
そのニュースを聞いて 「やっぱり・・・当然ありうる事」と思うと同時に
これからは、国が 「公共事業の〇%はスラグを使いなさい」と、規制してくるだろうと、そちらの方が恐ろしい事だと思いました。
歴史が繰り返して来たように、現在の科学が絶対ではありません。歴史によって覆される事などいくつもあります。
現在の科学でさえ 「絶対に安全」 と証明されない物が、これから全国にばら撒かれて行く事になるのです。
しかも将来問題が起こった時に(たとえば、アスベストのように・・・)どこのスラグがどこの工事に使われたのか、分かるのでしょうか?
経済産業省に電話で問い合わせたところ、
「800度以上で溶かすので、ダイオキシンが含まれる事は想定していない」
「酸性雨に関しては、審議の過程でそのような意見もあったが、今回JIS化されるものは埋め戻しとして、地面の表面に接する物ではないので、その説明で納得していただいた」
「紫外線については、今後考えなければいけないようなら検討する」
と言うような返事でした。
「今後、公共事業の〇%は使うように、と規制してくるのでしょうか?」
との質問の答えは
「そうなるでしょう」
「でも、万が一将来溶出される危険があり、心配している私たちはなにができるのでしょうか」
と聞くと、
「環境省に言ってくれ」
との事でした。
以前HPで書いた排出ガスの基準に関しても同じことです。
http://www.angelchiyoko.net/mt/archives/000332.html
そもそも国や、地方自治体とは一体何のためにあるのでしょうか・・・
私はこの答えが見出せないでいます。
同じ地域に住んでいる人間でさえ、役場に勤めてしまうとなぜか「あちらの人間」になってしまう。
(議員でも同じかもしれませんが・・・)
なぜ、行政と住民とが対立してしまわなければいけないのでしょうか?
利益や目的は同じところにあるはずなのに・・・
この地球上に生きるものの共通の一番の目的は「子孫を残す事」だと思っていました。
でも、私たち人類はその基本的な本能までも失ってしまったのでしょうか。
「予防原則」
欧州ではすでに確立されているこの考え方が、なぜ日本では浸透されないのでしょうか。
その為に、私たちに一体なにができるのでしょうか・・・
「国を変える」
「自治体の政策にNO!と言う」事は本当にしんどい。
でも、今私たちの前に立ちはだかってるこの「灰溶融炉建設」と言う問題に対して、自分たちのできる事を一つ一つやっていくしかないと思っています。
同じ志を持った仲間が一人でも多くなる事を目指して・・・
こんにちわ、昨夜は上勝町の町長のビデオを拝見して、この町長の考え方に感銘を受けました。素晴らしい村創りをしていますね。富士見町も灰溶融炉という空恐ろしい施設を計画している長の気持ちは全く時代に合いませんね。見習って貰いたい物です。
貼り主: かっちゃん 日時: 2006年11月16日 11:51