2005年07月20日

言語力

HPが手薄になってしまいました。σ(^_^;)

今年の春中学校を卒業した長男が、姉たちと同じくインドへ留学するために旅立ちました。
二人の姉は地元の高校を受験し、高校2年の7月に旅立ったのですが長男はそれより1年早くの留学を選びました。

我が家の恥になるかもしれませんが、夫がイギリス人でも子供たちは英語がしゃべれません。
夫のジェルミは自分がそうだったように「若いときにその環境におけばすぐに英語は身につく」と言って、あえて子供たちに英語を教えませんでした。
と、言うより母親の私が英語をしゃべれないのが一番の原因です。

当然なのですが、父親がイギリス人だから自然に英語がしゃべれるようになるわけではありません。
たとえば、いつも子供に接している母親が常に英語をしゃべれれば、家庭の中は英語、家庭の外では日本語と使い分ける事で、自然に2ヶ国語をしゃべれるようになるかもしれません。
でも、それもかなりの努力が必要なんだそうです。

だから、お話しするとびっくりなさる方が多いのですが、我が家の子供たちは、中学校に行って初めて英語の教育を受けます。
随分前になるのですが、新聞で「父親、母親、おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん・・・みんな違う言語をしゃべる家庭で育った子供が何ヶ国語もしゃべれるように育った」「その子は、人間はみんな違う言葉でしゃべる物だと思っていた」
と言うような内容の記事を目にした事があります。
言語にも因るんでしょうが、そんな事も可能だって事ですね。

確かに外にでた姉たちを見ていると、その成長には目を見張る物があります。もちろん、かなりの努力は必要だったと思いますが、若い時の吸収力は本当にすごいですね。

ただ、今、長男の一番の心配は、日本語も英語も中途半端になってしまうんではないかと言う事です。
以前も触れたのですが、長男は本を読む事が嫌いで、読むのは漫画ばかりでした。
上の二人が小さい頃は、寝る前に毎晩絵本の読み聞かせをしていました。
下の二人の時には、手を抜いたのかなあ・・・と反省します。

7月20日の朝日新聞の社説は「やはり読書が大切だ」と言う話でした。
「言語力」と言う言葉を盛り込んだ法案が衆議院で可決され、今の国会で成立する見通しになったと言うことです。
「読み書きだけでなく、伝える力や調べる力なども含めて『言語力』と呼ぶ。言語力をはぐくむ事で、心豊な生活を楽しめるようにする。そんな目的を掲げて、図書の充実などを国と自治体に求める」ものだそうです。
「全国学校図書館協議会の04年度のの調査では、一ヶ月間一冊も本を読まなかったのは、小学生で7%、中学生では19%、高校生では43%にのぼる」そうです。
「言葉の使い方を知り、漢字や慣用句を覚える。論旨を読み取り、展開の仕方を学ぶ。文化や歴史を学び、思考を伸ばす。想像力を磨く。そうした事に、読書ほど手軽で効果的な方法はない」
本当にその通りだと思います。

インド留学した娘たちは、本当にいろいろな事を学んで来ました。その中で、思いもしなかった副産物もありました。
もともと本の嫌いな子供たちではありませんでしたが、日本にいたら絶対に読まないだろうと言うような本まで随分読んだようです。

毎日英語浸けの生活の中で、日本語が恋しくて堪らなく、のどの渇きを癒すように日本語の本を読みあさったようです。
5月に次女の卒業式でインドを訪れた時に、大きなトランク一つが日本の本でぎっしり詰まっていました。
それらは、今回娘たちから、おなじ学校に入学した長男に受け継がれます。
ジェルミも若いときに日本に来て、動物王国で独学で日本語の勉強をしましたが、時々父親が送ってくれる英語の雑誌を、それこそむさぼるように隅々まで読んだそうです。

今の希望は、長男も娘たちと同じように、日本語に飢えてあの本に手を出してくれる事です。

貼り主: chiyoko 日時: 2005年07月20日 09:22
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