2005年07月23日

野生動物による農作物被害対策の事例

以前、活動報告で「サル、イノシシ、シカなどの有害鳥獣による被害が深刻化しています」と書いたのですが、夫のジェルミに「『有害鳥獣対策』はOKだけど、『サル、イノシシ、シカなどの有害鳥獣による被害』はすべてのサル、イノシシ、シカを有害と決め付ける書き方なので、『サル、イノシシ、シカなどの野生物による被害』に書き直せ」と言われました。
確かに、人間から見れば「有害鳥獣」なのですが、それは人間の側から見た事で、彼らから見れば私たち人間が「有害」になるんでしょうね。

調べた事をまとめて、6月に富士見町の「サル対策委員会」で報告をさせていただきました。
とにかく、今年は我が家のある池袋区でサルが出没したら連絡をもらって、ジェルミが愛犬ブルートと追いに行き、効果を確かめて見るようなことを計画しています。

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事例1
★ 木曾では、2004年に訓練したイヌを放し飼いにしてサルを追い払うための「忠犬特区」を申請。
環境省からの回答
『動物の愛護及び管理に関する法律上、もっぱら野生鳥獣を追い払うために飼養保管されている犬の放し飼いは、可能である。同法には、犬が放し飼いの状態において人に害を与えるようなことが起こった場合に、その動物の所有者又は占有者を罰する等の措置を適用する規定はない。
 また、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律においては、提案のように、野生鳥獣の捕獲又は殺傷を目的とせず、かつ、これらが発生しない場合については、犬の放し飼いについて同法の適用は受けない。本回答は、野生鳥獣を追い払う訓練や、人に危害を与えない訓練を十分に受けたものとして市町村が認定する犬の放し飼いを前提に行っているものであり、鳥獣の捕獲及び殺傷等の予期せぬ事故が発生しないよう、十分な防止対策を講じる必要がある。』

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事例2
★大町「モンキードッグ事業」
第一号が5月6日、南安曇郡にある県愛犬警察犬訓練所に入所。
ほかに2頭が今月に入所、約3ヶ月訓練を受ける予定。
人の指示でサルを追いかけ、深追いせずに家に戻ってくるなどの服従訓練を受ける。
訓練には週1回、飼い主も参加。
今年度の予算に4頭分の訓練費63万8千円を盛り込んだ。


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事例3
★「白神山地におけるにしめやむら西目屋村アニマルパトロールの取り組みと地域社会の展望」
            東京農工大学農学部野生動物保護研究室  江成 広斗・丸山 直樹
(ここではアニマルパトロ-ルの活動のみについて紹介)

*アニマルパトロールの目的 
1.獣害対策(耕作地での監視・追払いなど)に人手を割くことが難しい高齢農家の多い中山間地において、都市住民ボランティアによりその不足労力を補う。
2.都市住民の田園志向(田舎ぐらし)への要求を満たすこと。
* 実施場所:青森県西目屋村(白神山地北東部)森林率94% 急斜面の多い山間地域
     基幹産業はリンゴ栽培。

*実施期間
・2002年、2003年の8月~11月 果実食害期(それぞれ95日間、113日間)
2003年 2月~3月樹皮冬芽食害期(45日間)

*方法
・村役場職員、農協職員、アドバイザーとして大学研究者などによりNAP(西目屋村アニマルパトロール)運営委員会を設置
・メディアでの宣伝、ポスターやチラシの配布で全国からのボランティア(アニマルパトロール隊)を募集。
・参加ボランティアには宿泊施設・温泉施設・米・調味料などを無料で提供。
・ ボランティアは原則2人以上のグループで朝8時から夕方5時まで村内を自動車もしくは自転車や徒歩で巡回。NAPのキャップ、ジャケットを着用。巡回車にはステッカー
(→NAP参加者を忌避する学習効果も期待)巡回の合間には農家の農作業を手伝ってもらう。
・ 発信機を装着している2つの加害サル群に対しては、農耕地に出没しそうになった場合、先回りして追払った。
・ 各地で意見交換会を実施。NAPニュースを作成し全戸配布。
・ 参加者にはサルの保護管理や西目屋村の農業の現状についてレクチャーを実施。
・ ボランティア参加者は2年間で男性45人(54.2%)女性38人(45.8%)計83人

*効果
・サルの生息条件が揃っていて人間や他のサルの群れが利用していない空白地域が存在すれば、
追い上げは行動圏を拡散させる効果がある。
・慣れや学習が生じにくい効果的な猿害防除策である。
・サルが人間への恐怖心を抱く効果がある。
・高齢農家の猿害防除や農作業の一助を担う社会福祉活動として高い評価を得た。
・中山間地域問題自然保護について学習するための都市住民の環境教育の場として機能


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事例4
★ 日光での猟犬によるニホンザル野生郡の追い上げ試験
野生生物保護 1999年7月号  (居村純子・小金澤正昭・今木洋大・丸山直樹・和田一雄)

かつて放飼犬や野犬の存在がサルを集落から遠ざける効果を持っていた。
動物愛護上の問題もある程度避けられる。

* 調査地域:栃木県北西部、霧降高原とその山麓一帯、東西6km、南北4km、面積約24km

* 実施期間:1994年7月~1997年1月にかけて5回

* 方法
・追い上げに使った犬種
ビーグル(主にウサギ狩り)
ブロックハウンド(主にクマ、アライグマ狩り)体高51~61cm、体重20~25kg
その雑種の3種。
・ ニホンザル観察員2~3名、猟犬観察員1~2名、猟犬使い1名、ラジオテレメトリ担当1~4名、指揮者1名も合計6~10名で実施

* 考察
・ 猟犬に追われたサルの群れの移動距離は普段よりも長くなり、採食行動や休息行動が減少、移動行動が増加する。
・ 犬の追跡が一時的、断続的であると、サルの逃避も一時的なものにとどまる。
・ 一定地域での追い上げが長期間にわたって繰り返し断続的に行われるなら、犬の存在によって採食が妨げられ、採食地域としての価値が低下、サルはイヌだけではなく、イヌのいる地域も回避するようになる可能性が高い。
・ 攻撃殺傷型の犬種を用いれば、サルの逃避行動に余裕が消失し、強い恐怖心が記憶され、イヌへの逃避行動が強まる可能性がある。
・ 嗅覚狩猟犬と視覚狩猟犬を組み合わせると効率よく追跡できる可能性がある。


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事例5
★須坂市豊丘上町地区の猿害対策
*H15年度に県事業を使って地区で追払い隊を結成。
・さる出没時の情報把握、情報発信、追払い隊の連絡体制を整えた。
  ・サルの行動調査の結果や出没時の情報により、エアガンを携帯して追払う。

*市内全域を対象としたパトロール員をH15年度より2名雇用しサル追払いを実施。
(緊急雇用創出事業でシルバー人材センターから雇用。)
  ・二人一組、車で巡回。農地に出没している群れをエアガン、ロケット花火で追払う。
   →効果は高いが、少人数のため市内全域の群れは追いきれない。

* 効果
・ 地域での取り組みが一番大きな効果になった。
・ 被害にあって半分あきらめていた状態の中、住民の協力により再度対策の重要性を認識できた。

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事例6
★ スマトラ島の西の地域では、島民が毎週自慢の犬を連れイノシシ狩りをする。
森の中を犬を連れて歩き、イノシシを見つけたと合図があると犬を放して追う。イノシシを仕留めると犬たちはその肉にありつける。


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事例7
★池袋の集落では昨年、区民の有志20人ほどでサルを追った。その結果、追った後一ヶ月ほどサルは近づかなかった。


おまけ
★ エンジェル家のジャックラッセルテリアは散歩の途中でサルの姿を見かけると(あるいは臭いを嗅ぎ付けると)猛烈に追いかける。追いかけると、50~60頭ほどの群れでも林へと逃げ込む。しかし、木に登り上から様子をうかがっているサルもいる。


貼り主: chiyoko 日時: 2005年07月23日 11:26
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