3月の議会に、希望児童数が増えた為、富士見小学校の児童クラブ室の増設に500万円の予算が上がってきました。
この件については議会の中でもいろいろな意見が出されました。
「本当に使える部屋はないのか?」
「空き教室を使えないと言うのは納得いかない」
「今,500万の予算で増設して、また何年かして増設なんてことにはならないのか?それだったら、もっと金を掛けてでも、もっときちんとした物を作るべきではないか?」
「富士見小学校だけで、他の地区の児童クラブはどう考えるのか」 などなど・・・
現在の富士見小の1年生が85人。その後の入学児童の予想として、H18年 62人 H19年 67人。 H20年 71人。 H21年 59人・・・・
今後の見通しとして「今年がピーク、来年からは減少が予想されこれ以上増えないと考えられる」とのことでした。
社会文教委員会では富士見小学校に視察に行き、説明を受けました。確かに「児童クラブは学校教育とはまったく別のもの」なので場所にも制約が多く難しいです。
その時の説明では今年度の受け入れは47人と言っていましたが、その後また増え50人になったそうです。
この議案に賛成した私としては不安になる数字です。
「児童クラブ」は、小学校1~3年生が帰宅後、家庭に保護者のいない児童を対象に実施され、現在富士見町では、富士見小学校、一校だけ行われています。
境、落合、本郷小学校の保護者の皆さんには「富士見小学校までの送り迎えの可能な方について受け入れます」と言う希望調査がくるそうです。
でも、その時間に送り迎え出来る人間がいるのなら、だれも児童クラブには入れませんよね。
役場に言わせれば「少しでも希望者を拾うための努力」ではありますが、受けた側からすると「神経を逆なでしている」と取られてしまいます。
富士見小学校の児童クラブについては、平成13年の11月の議会に請願書が提出され手います。
その時、請願書に添付されていたお母さんたちの声を読ませていただきましたが、本当に切実と児童クラブの必要性が訴えられています。
H15年の9月に私が「児童クラブ」について一般質問をした時には富士見小に23人の利用者がいました。
当時、境小学校の保護者より「本当に困っている」と相談を受けました。
そのお母さんには「陳情書」提出していただき、教育委員会と話をしました。
「場所はどこだったら可能なのか?空き教室はないのか?」
「方法は、どんな方法だったら可能なのか?」
児童クラブ開設には、最低児童数が10名以上が補助対象になります。
境、本郷、落合小は、規模も小さい学校が離れた場所に点在しています。一校で補助対象の10名の利用希望を募ることは難しいでしょう。かと言って富士見町のような小さな自治体で町単独で作るほどの財政力はない。
そうなると、今ある施設、富士見小学校に子供を連れて行く方が、実現可能な方法かもしれません。
でも、その方法も問題が多い。児童クラブの対象の1年生から3年生まで終了時間が違ったら、そのたびに送っていくのか?その方法やお金はどこが出すのか?
その時の対象は境小学校で、万が一実施するなら図書室が一番可能な場所でした。
「児童クラブ」は義務教育の時間ではないので、(現在の富士見小でもそうなのですが)学校から「さようなら」と出て、「こんにちは」と家の変わりに帰る場所です。
1~3年生は高学年よりも早く授業が終了するため、児童クラブが始まる時間にはまだ高学年が学校教育の時間の中で図書館を利用しています。
「学校教育」の時間と「児童クラブ」が一緒ではまずい、との事でした。
H15年のその時の要望者が2人で、町からは結局「自分たちの力でまずやってみることが大切」と言う返事しかもらえませんでした。
せめて現実どのくらいの人が要望しているのかアンケート調査をしてほしい。と頼みましたが「町として実施予定のない事業に対してアンケートを取って、町民に期待を持たせることは出来ない」と言われました。
「だったら、私個人でアンケートを取ればいいのか」と言うと「それは構わない」と言う返事でした。
さて、実際に私個人でアンケートを取ろうとすると、教育委員会が協力してくれないのでは学校を通じての配布や回収は出来ない。
どうやってやったらいいのか?
役場じゃないけど、その結果について個人で責任が取れるのか?
などなど考えていると、個人的にアンケートを取る自信がなくなってしまいました。
ぐずぐずしているうちに、本当に残念な事ですが、強く要望していた方は「富士見では子育てをしながら働けない」と茅野市に引っ越されてしまいました。
おそらく、今も「児童クラブが欲しい」と思っていらっしゃる富士見小以外の保護者の方はいるはずです。
でも、2年前のことを思うと、情けないのですが慎重になってしまいます。
次世代育成行動計画を作成のために,昨年 町の取ったアンケートには多くの要望が寄せられています。
「児童クラブが欲しい」
「雨や雪の降ってる時にも遊べる場所が欲しい」
「富士見には児童館がない」などなど・・・
でも、そんな要望がどこの誰から何人の人が必要としているのかは、やはり町までは届きません。
せめて地区によって要望に違いがあるのではないかと「集落ごとに結果は出ないか」と担当に聞いてみましたが、分かりませんでした。
役場はまず「町民の税金を使うことで広く理解が得られることか」と考えます。特に現在のように財政の厳しい中ではなお更です。
そうなると、一人、二人のために税金を使うことは難しい事になります。
確かに、たった一人や二人の為でも必要な時はあると思うのですが・・・
・・・今更言っても仕方のないことですが、私の本当に素朴な疑問です。児童クラブの担当が福祉課でもこう言った考え方になるのでしょうか?
「児童クラブ」を教育ではなく福祉と捉えたら、おなじ役場の中でも結果が違ってこないでしょうか?
教室を使うことを考えれば「教育委員会」の管轄になるのかもしれませんが、「子育て支援」の立場で考えれば「福祉課」になりますよね。
まあ、そんなことを言っていてもなんの解決にもなりませんね。・・・
正直に言って、私も小学校の低学年のうちは、お母さんが家に居てくれることが望ましいと思っています。
私自身が両親共稼ぎの家庭でかぎっ子で育ちました。小学年の低学年までは住み込みのお手伝いさんがいてくれたのですが、誰もいない家の鍵を空けて入るのが嫌でたまりませんでした。
それは甘ったれで怖がりな私の性格が大きく影響していることで、同じような環境に育ってもまったく平気な子供もいるとは思います。
でも、それでもやはり、子供が帰ってきた時には母親が居て欲しいと思います。
我が家のように子供が4人いても、子供がまとわりつき、抱きしめて育てられるのは、長い人生の中でもそう長くはありません。
「おかあさん!子育ての時間を思いっきり楽しんでください」とお願いしたいです。
これも行政的なものの見方になってしますのですが「児童クラブ」がなかったら働きに行かないのに、出来たために子供を預けて働きにでる人もいるかもしれません。
そう考えると、母親が就労しやすい環境にすることがいいことなのかと、悩んでしまう一面もあります。
でも、「それでもいいのかな?」と考え始めました。
働きたいのにそれを我慢していては、心に余裕のある育児は出来ません。
子供にとっては「この人は自分の事を真剣に考えて愛してくれている」と思える人間がそばに居るなら、それは母親でなくってもいいんじゃないか・・・
おばあさんやおじいさんだったり、学校の先生、近所のおばさんでも・・・
行政だけで出来ることは限られている。そういう体制を地域で作って行く事が必要だと痛感しています。
「出来ることなら子供を抱いて育てたい」と望んでいる方がほとんどだと思います。でも、いくら望んでも出来ない事情の家庭のもあります。
その現実はしっかりと受け止めないといけないと思っています。
内閣府では、今後の少子化対策の参考にするため、フランスとドイツの育児支援制度や家庭生活状況を調査しています。
「フランスでは、家族手当、保育サービス、出産後の就労など多岐にわたって、働く夫婦を支援する制度が充実しており、欧州の中でも高い出生率につながっているという。他方、出生率が低いドイツでは、手厚い家族手当はあるものの、保育サービスが不足しており、母親がフルタイムで復職しづらい背景となっていた。」とあります。
「フランスの出生率(03年)は1.89で、約20年前の85年の1.83からほぼ横ばいで推移。家族手当は、子供が20歳になるまで支給され、子供2人で月約1万5000円、3人で約3万5000円と、数が増えるにつれ、手厚い支給額になる。さらに所得に応じ、出産手当、新学期手当などさまざまな手当が設けられている。・・・・育児と仕事を両立しやすい環境が整っているという。
ドイツの出生率は1.34(同)。約20年前の1.4からじりじりと下がっている。ドイツでは、家族手当の支給額はフランスより多いのに保育サービスが不足しているために母親はフルタイムで復職しにくく、仕事と子育ての二者択一を迫られる傾向が強いという。」
結局、内閣府経済社会総合研究所の言うように、「現金給付だけでなく、保育サービス、母親の就労支援などの対策を一貫して行うことが重要」だと言うことです。
時代と共に生活の形態、価値観や幸福感も変化しています。また、女性の社会参加を望んでいる社会情勢が背景にあります。
幼い子供が一人で家で留守番しなければいけない状態にあるのなら、何とかしなければいけない。見解はいろいろあるでしょう。
でも、その事を「親の責任」だとか、「行政に甘えている」とかとは別の問題として考えないと、少しも先に進めません。
もし、このHPを読んでくださる方の中に、現在困っている方がいらっしゃるなら、まず「困っているんだ。何とかしてくれ!」と声に出してください。
それを友達同士で愚痴っていても町には届きません。
何が出来るとはお約束できませんが、一緒に考えて行きませんか?
今、境にある老人福祉施設の清泉荘を多目的に使えないかと模索しています。
子供たちも使えて、最終的にはみんなのコミニュティの場になればいいと思っています。
清泉荘は運営主体が町、管理運営を社会福祉協議会に委託しています。そして窓口業務はシルバー人材。
利用するにあったては、入館料や申請書の提出などいろいろと使い勝手の悪い面があります。
町長には「まず使え」と言われているので、使いながら解決して行きたいと思っています。
いろいろ考えると今ほど生き難い時代はありません。でも、だからと言って逃げるわけにも行きません。
今だからこそ、本当に大切なものを見極め、自分たちに出来ることを真剣に考えられるんじゃないかと思っています。