茅野市のフリースクール・キッズを見学させていただきました。
教育委員のお二人と富士見町から茅野市の活動を勉強に行きました。
『キッズ』は茅野市宮川にある茅野市センターの3階の一室で毎週月、水、金曜日、週3回開かれています。
対応は6才~18才まで。広域での利用も可能。実際に富士見町からもキッズに通っているお子さんがいらっしゃいます。

中間教室とは言わないで「適応指導教室」と言うのが正式なんだそうです。
10年ほど前に不登校児を持つ一人のお母さん(茅野の「親の会」代表の宮川さん)が「何とかしなくっちゃいけない!」と、講演会を企画してその時の参加者の有志で親の会を立ち上げました。
その後、教育委員会から生の声を聞きたい、と言うことで、教育委員、市長が参加して不登校児の保護者から実情を聞く会が持たれたそうです。
また、それとは別に1999年、茅野地区センターで小学生の二人の子どもとお母さんで学校のにおいのしない所で子どもの居場所作りを始めました。(現在の「キッズ」代表の小池さん)
その事を知った当時の永明中の校長先生は、永明中の中間教室の子どもと教師を送り込んだりもしたそうです。
その二つの活動が一つとなって、現在の「キッズ」に至っています。
のびのびと未来の自分を取り戻す事ができるように安心と自由の場を保障しています。
基本的にはAM10:00~PM4:00まで。
行くまではちょっと教室っぽい所を想像していたのですが、もっと開放的なサロンと言う感じの所でした。

「キッズ」の合言葉は「親もスタッフ」
親が当番で一人は必ず出席します。
その他、「キッズ」の代表の小池さんか「親の会」代表の宮川さんがどちらか参加されるそうです。
子どもたちの来る時間も自由で、私たちが行ったAM10:30頃には2人の出席でしたが、話を聞いているうちに気がつくともう3人増えていました。
この日は、風邪やインフルエンザで参加者が少なかったのですが、いつもは大体10人ほどの利用があるそうです。

キッズは、NPOではあるのですが、法人にはなっていないので、これから勉強をしてもう少し考えたいとの事でした。
現在は社会福祉団体としてボランティア団体に登録をし、社協からは年5万円の補助を受けています。
ボランティア団体として保険に入っています。
冬には富士見町のパノラマにそりすべりによく出掛けて来て下さったそうです。
そんな時に連れて行く担当のお母さんにせめてガソリン代くらいは払おう、と言うことから、現在は利用する子どもから受益者負担として一回に400円を集めています。
「キッズ」に来ている子は小学生から高校生までさまざま。
中学3年生くらいになると、みんな進学の事も考え勉強がしたくなるそうです。でも、テレビを見たり遊んだりしている同じ部屋で勉強する事はちょっと無理。
そこで、6市町村のサポートプランとして学習支援が始まりました。
こちらははっきり目的が『勉強」
毎週水曜日はキッズの隣の部屋でありますが、日曜日と土曜日は,日赤跡地にできた『いきいき元気館』で開かれているそうです。
また、以前お知らせした不登校支援の子どもサポートプランの「諏訪地域ネットワーク フォーラム」などで、参加される保護者の為に「子どものスペース」が設けられるのですが、そんな時に活躍しているのがこの会を卒業して行った先輩たち。
外での行事など、いろいろな場面で先輩のサポートもあるようです。
文化センターの利用料は無料ですが、一団体、一週間に一度しか使えないなど、利用に制限があり、もう少し自由に使えるといい、と仰っていました。
キッズのモットーは「自分で決めて自分でやる」何事も強制はしない。
例えば、この日は一人お母さんが手伝って昼食の準備をしたのですが、それもやりたくなかったらやる必要はない。
それでも、みんなで見学に行った私たちの分も作ってくれました。


この日のメニューです。実費代200円でこの豪華さ!毎回行きたぁ~い!!
その他、茅野市には地区センターに適応指導教室があります。
ここは中学3年生が中心で補習授業が中心のようです。毎日、先生が3人体制で6人ほどのお子さんが利用しているそうです。学校の登校日数として認められます。
もう、一つ。茅野市宮川小学校の一室では県のフレンドリースクールがあるそうです。
どこを選ぶかは、親の意識によって随分と左右されるようです。
この日、茅野市「親の会」の宮川さんと「キッズ」代表の小池さんのお話を伺う事ができました。
いろいろお話を伺った後、いつも気になっていた事を質問してみました。
「もし、今現在は学校に行きたくなくっても頑張って行っている子が、フリースクールが出来る事によって、そちらの方に気持ちが流れてしまわないだろうか。」と、言う事。
それに対して
「学校に行かない選択は子どもたちにとっても大変な事。楽だからフリースクールに来るわけじゃない。」
『キッズ』を作った時もその点では批判されたそうです。「でも、実際に始めてみてみんながフリースクールに流れてきたか、と言うとそんな事はまったくない。」との事でした。
学校に行けなくなる過程はそれぞれみんな違い、一人一人に合わせた対応を考えていかなければ行けない。
その背景に家庭の問題があるのか、学校なのか、精神的な問題なのか。原因が目に見えないので見極めることがとっても難しいと仰っていました。
大切にしているのは、子どもが動き出したくなった時を捉えてうまくサポートする事。
仲間と一緒に元気になる事。
心配しなくても、子どもは必要性が出てくると自分で勉強するようになる。とは経験からおっしゃっていました。
茅野市の例がそのまま富士見町に最良の方法か、と言うとそうではないでしょう。
これから、富士見町にとって何が必要でどんな形のものがいいのか、本当に必要としている人たちが中心となって、話し合いながら考えていけるといいと思います。
そんな場所に子どもたちの意見も取り入れながら、実現できるといいです。