3年ほど前に「富士見町でも農業委員に女性を出そう!」と、富士見町で農業に関わる女性団体が集まり、
「農村女性連携会議」を立ち上げました。
その結果、富士見町でも女性の農業委員が活躍できるようになりました。
昨年度、県で「農産物の旬を味わう長野モデル推進事業」を設ける事になり、丁度検討中だった連携会議が中心となり事業を実施しました
実際に提供したのは、諏訪養護学校を含む町内の小中学校6校。9,10月の各一日で、ジャガイモ、にんじん、たまねぎです。
今年は、ぜひ男性にも参加して欲しいとの思いから、名前から「女性」を除くことにしました。
皆さんで、「富士見らしい名前」をと考え出したのが
『ふじみ農村よっちゃばり』です。
“よっちゃばり”と言うのは、「みんなで寄って話をしよう」と言う意味です。
今年度のはじめに、どのように進めていくのかを、皆さんで随分話し合いを重ねました。
まず、皆さんで確認しあったのは「顔の見える、安全で安心な食材を子供たちに食べて欲しい」と言う事。
その為に、「富士見町で、できるだけ農薬を使わなくても出来る野菜」を上げ、“野菜カレンダー”を作りました。
野菜の最盛期であったり、季節によっては ほとんど農薬を使わずに作る事も出来るそうです。
そう言った野菜を供給して行きたいと皆さんで話し合いました。
「安全なものを提供したい」「でも、安全って一体なんだろう・・・?」
栄養士の先生方とよっちゃばりが一緒になって「農薬に付いて」の勉強会をしました。
栄養士の先生から「実際に作っている畑の見学をしたい」と言って頂き、畑の見学会も実施しました。
栄養士の先生、学校側からの要望もあり、生産者の責任として栽培履歴をしっかりつけ野菜を納品する時に一緒に提出することにしました。
可能な人は「生産者の一言」を納品する時につけ、学校で紹介していただき「顔の見える食材の提供」
たとえば、長ネギを納品する時に上蔦木の今井さんがつけてくださった「一言」です。
「昔から春先に苗を買って定植してきました。
今年は春3月にハウスに種をまきし、5月に定植してみました。
買った苗で育てた時は、病気がつき(赤さび病)思うように成長せず、
こう言うものなんだと思っていたのですが、自分で種まきし、育ててみると
病気に強く、すくすくと育ち、とってもよいネギになりました。
・ネギには肥料はやらずにうね間に雑草を防ぐためもあり、米ぬかを撒きました。
・米ぬかが土の表面にまくを作り、雑草の発芽を止めるのだそうです。
・ネギが伸びるにしたがって土よせをするのですが、米ぬかが肥料になり、
とてもよいネギになりました。
・ネギは隣に大きくなるか作物があると日陰を嫌い成長しません。
隣に、ヤーコンを植えてしまいました。ヤーコンは2~3mの木になります。」
こうしたお手紙を給食の時に読んでいただいて、少しでも子供たちが興味を持ってくれるとうれしいですね。
でも、「いつでも少しでもいい野菜を作りたい」と、探究心を持ち続けているおばさんたちには、本当に頭が下がります。
毎月、月初めに定例会を開き、「その先どんな野菜が収穫できそうか?」相談しました。
直売所の価格と見合わせながら、よっちゃばりでの富士見町統一の価格を決めました。

提供する野菜も去年に比べると飛躍的に増えました。
各学校の担当者と栄養士の先生方とのコミニュケーションがうまく取れたのだと思います。
今年はよちゃばりの代表が私で南中の担当で、南中の栄養士の渡辺先生が富士見町の栄養士会の会長だったので、気楽に相談ができたのがよかったように思います。
私がよっちゃばりの定例会で決まった事を持って相談に行き、二人で話し合った事を渡辺先生が栄養士会に流してくれました。
栄養士の先生との「確認事項」もその都度話し合い、何回も書き換え更新しました。

よっちゃばりの中でも、たとえば「安全なものを提供する」と言った事でも意見はさまざまです。
「今の世の中、無農薬で作るなんで、絶対に無理! 自分のうちで使っていなくたって水は上から流れてくるし、農薬の飛散だってあるじゃない。」
「『安全』に拘っていないで、どうせ私たちが納品しない日は拘らずに買っているんだから、私たちももっといろんな人に声をかけて仲間を増やす事を考えようよ」
「そうじゃなくて、私たちは何でこの活動を始めたかったのかを考えるべきだと思う。品目は少なくても、『なるべく安全なもの』に拘るべきだと思う。」
確かに『低農薬』に拘っていると、小さな学校なら何とか対応できても、富士見小や高原中になると、量を集めるのに担当の方は苦労します。
でも、今年は基本に返ろう。「顔の見える、安全で安心な食材を子供たちに食べて欲しい」と言う、よっちゃばり会員だけで対応できるものを納品しよう。と決まりました。
その事に関係して
今年の初めに「学校ごとに格差があってもいいのか?」と言う事は問題になりました。
とりあえず、今年は各学校で差が出てもいいんじゃないか。あまり差があったら来年度に又考えよう。と言う事に決まりました。
でも、実際に始めてみると「向こうの学校では、たくさん出しているのに、こっちの学校では出せないのは悲しい」と言う意見が上がり、
会の趣旨を十分に理解して協力してくれる人なら、食材を提供して貰う事になりました。
問題が起こるたびに、みんなで話し合い軌道修正を繰り返しながらここまでやって来ました。
何よりもうれしいのは、そんな時に皆さんが本当に真剣に熱く議論をしてくださる事です。
私も役目柄、いろんな会に顔を出す機会があるのですが、よっちゃばりの会が今は一番楽しいです。
地にしっかりと根を張ってこの富士見町で活躍なさっている皆さんと知り合えたのは本当に幸せだと感謝しています。