このフォーラムは6市町村の教育委員会と子供サポート「チームすわ」の共同で開催されているのもです。
子供サポート「チームすわ」とは
諏訪6市町村で不登校の状態にある児童生徒、ひきこもり状態にある人を対象に支援活動をしているグループです。
事業の3つの柱として
①不登校への理解を広げるための事業
②支援体制の確立と推進
③研修会の開催 があります。
富士見でも、先生方と不登校関係者と「語る会」や、月一回 不登校 親の会が開催されています。
2003年から、長野県教育委員会と民間のフリースクールや不登校の親の会の関係者が共同で立案した「子どもサポートプラン」と言う、不登校支援のための事業があります。
この日のフォーラムもこの事業の活動の一つです。
今回のフォーラムは“一人一人を大切に”をメインテーマに小児科医、精神科医の石川憲彦氏の講演、その後分科会、分散会。最後にまとめの会が行われました。
この日は「縄文王国の収穫祭」と重なり、そちらの方もとっても魅力的だったのですが、午後からは「焼き栗」の係りを失礼して、こちらのフォーラムに参加しました。
石川先生のお話も「なるほど!」うなずく事がたくさんありました。
ある自閉症の中学生の時の話。
仲のよかったおばあさんのお葬式で、彼はパニックを起こし棺桶に体当たりしてしまい遺体が転がり出てしまいます。
すると彼はチュウをしながら「いいーっ!」て叫びながら飛び跳ねてしまった。
取り押さえられて鎮静剤を飲まされる事になるんですが、
どんな事があっても学校に通っていたのに、それから一週間はパジャマを着てずっと家にいたそうです。
でも、一週間過ぎると、何事も無かったようにいつも通りに学校に通いだしました。
ところが、おばあちゃんの一周忌になると、一年前のパジャマを着て
一週間また家にこもってしまったそうです。
彼は、そんな事を17~8年続けたそうです。
最後にはパジャマも小さくなってぼろぼろになっても、彼はそのパジャマを着て一週間、家にこもっていたそうです。
石川先生がおっしゃるのは
「大事な人を亡くしたって普通の人は3年もしたら忘れてしまう。そんな心が正しいのか、何年も思い続ける心が正しいのか、分からなくなってしまったんですよね。
・・・そのどっちを異常だとか正常だとか言うんじゃなくて、人間の持っている心をもう一回「人の心」として捉えないといけないじゃないか・・・」
確かにそうです。
先生がおっしゃっていたのですが「もし、この世の中に一人しかいなかったらその人は正常ですよね」
誰も比べる人がいなかったら、みんな正常って事ですね。
誰かと比べるから、劣っていたり、みんなと違う事が強調されてしまうんですよね。
そこにみんなが気がつけば、案外いろんな事が簡単に解決できるような気がします。
もう一つ、印象的だったのは
1970年代に下水道が完備されて東京の肥溜めがなくなった話。
その結果、水洗トイレが完備され、「腐ったもの」や「匂い」が問題になるようになった。
そして、潔癖性を持ち込んで、いろんな警戒心を植えつけた。自然を拒否し本来の人間性を否定してしまった。
今の子供たちは、自然の営みを感じにくくなってしまった。
かつて子供に対して「だめ」と言った根拠はどこにあったのだろうか?それは、自然の摂理で、やがては納得できるものだった。大切だと思う事がみんなで共有できた。
でも、工業が暮らしも、教育も変えてしまった。
今までは、過剰に、工業的に生きている場安心だった。その、今まで信じていたものが壊れた。
もう一度、欠乏と共に生きよう。自然な人間にもどるチャンスだ。
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石川先生の講演の後に、分科会と、分散会に分かれて懇談をしました。
私は、「不登校と生き方、進路を語り合う」についての分科会に出席しました。
その話し合いの中で、あるお母さんの話が心に残りました。
現在23才の息子さんが中学生の時に不登校になったそうです。
最初は悩まれたそうですが、乗り越えた時に自分の自縛も取れた、とおっしゃっていました。
そして、その経験は現在、痴呆のお母さんを介護なさるのに役立っているそうです。
「不登校の母は辛かったけれど、頑張らないで救われた。」
今は『よくぞ不登校になってくれた』と息子に感謝したい。
「信じて見つめてあげていれば大丈夫」と、現在悩んでいるお母さんに伝えたくて参加しました。「自分が変われるチャンス」ですよ。と話してくださいました。
今、悩んでいるお母さんに、ぜひ聞かせてあげたいお話でした。
私もいつも思うのですが、子供たちには辛い事や悲しい事を知らないで育つよりも、できるだけ経験して欲しいと思っています。
それを乗り越えた時に、必ずそれはその人にとってプラスとなるし、強くなる。人間として大きく成長するんだと信じています。
それを共有できた親にとっても(教師や、友達にっとても)大きな財産になるはずです。
あるお母さんにそう話したときに「そうじゃない。心の傷になって一生残ってしまうんだ」とおっしゃいました。
確かに傷として残ってしまう人もいるかもしれません。
でも、傷ついている時に、周りがどうサポートしてあげられるかが一番の問題だと思います。
いろんな人間のいる学校などで、問題が起こらないわけがないと思います。当然考え方の違いがあり、衝突やいじめだってあるでしょう。
その時に、「ああ、困った」「あそこのうちの子が悪いせいで、うちの子が・・・」と考えるのか、
親である私たちも「自分」を見つめ直せるかと言うことだと思うんです。