2004年08月01日

議員視察旅行・埼玉県志木市

7月20日~21日に、議員の視察旅行がありました。
埼玉県志木市志木市には地方自立計画について
千葉県八千代市には、富士見町でも、建設予定となっている溶融化施設の見学に行ってきました。

埼玉県志木市は・・・
昭和45年、市制当時は人口約3万人だったものが、昭和40年~50年に東京のベッドタウンとして人口が急増しました。
現在の人口は67,000人で横ばい状態。少子高齢化の進行が激しく、年金受給者や無収入者の増加税の減少傾向にあり問題。 
面積 9.06平方kmと言いますから、3キロ四方の中を荒川、新川岸川、柳瀬川の3本の河が流れています。

「市民が創る市民の志木市」の実現に向けて、現市長穂坂市長がH13.7.1に就任。
「市民はオーナー、市長はシティーマネージャー」
主人公は市民であると、第三次特区で市長を廃止し、シティーマネージャーをおく事を提案しています。
「市長はあくまでも市政の代行者である」市長が自ら出向き、懇談会を開催し住民との対話に勤めているそうです。
 その場で答えられなかった質問については、質問した人の名前、TELを聞き、後に回答を送ります。
 懇談会の出席者は10人~50人くらい。決して多いとは言えなませんが、内容ごとに色々な対象、分け方で実施しています。
と、市長の姿勢だけでも町づくりへの強い意志と熱意を感じます。
でもでも、まだまだ志木市の取り組みは、もの凄いのです。

志木市の取り組みとして研修では聞き損じた部分は、ホームページを参考に次のようにまとめてみました。

行政:
「市民が創る市民の志木市推進本部」(H.13.9.12)を設置。6つの検討委員会を立ち上げています。
 組織改革検討委員会
 事務事業検討委員会
 人事評価制度検討委員会
 行政評価制度検討委員会
 小規模事業者育成検討委員会
 財政改革検討委員会

☆おじいちゃん、おばあちゃんにも分かりやすい情報発信。「共に汗をかいて市民が担い手になる。」事を重視しています。
☆コスト意識を持つ為、一人1分40円でコストを計算し、会議の議事録に記録しています。
☆「上司だけが部下を評価するのはおかしい」部下が上司を評価する制度を取り入れています。
☆「役所に同期で入った者がみんな同じなのもおかしい」勤勉査定の制度を取り入れています。
☆事案ごとにアンケートを徹底しています。でも、アンケートは意見徴集の一つ。情報を発信する時に「アンケートだけでは決めません」と明記しています。
 アンケートはその事業により、全町、エリアごと、などの検討をし、無作為に抽出。

市民:
市民が創る第2の市役所として「志木市民委員会」(H.13.11.10発足)を設置
 委員は20歳以上で市内在住か勤務で、市政に関心と熱意のある人を公募。
職員が駅の入り口で1000枚のビラを作り配った結果、一期は252人の応募があったそうです。任期2年。
最終的にはその中の78人が残ったそうです。
2期目の16年4月からは、その78人と新規に61人の方を迎え139年でスタートしています。
役場は普段、競争相手はいません。
市民委員会は、競争相手として職員に対する意識改革につながっています。

行政組織、課題に応じて8つの部会が設置されています。
 部会会長会   ・8つの部会の総括など 
 企画部会    ・市の組織や人事、男女共同参画行政などについて
 財務部会    ・市の財政状況や、公共事業について
 生活環境部会  ・環境問題や防災、産業について
 健康福祉部会  ・高齢者や子育て、健康作りについて 
 都市整備部会  ・道路や公園、建築の事などについて
 教育部会    ・学校教育や生涯学習、公民館などについて
 病院部会    ・病院事業の運営について
 IT部会    ・市のIT,市民のITについて
 広報委員会   ・「会報」及び「月例報告」の発行、ホームページの運営他広報活動

この市民委員会では、「市民委員会基本ルール」とし自由闊達な発言や新たな発想を尊重しながら、
言いっ放し、聞きっぱなしでなく意見を集約し実現可能なものとしてまとめる為にルールを定めています。
5つの原則・として
1)時間、出欠通知の厳守
2)記録、記録保管の原則
3)自由な発言
4)徹底した議論
5)合意の形成
その他にも「発言の公平」「意見の集約方法」「行政・関連機関との調整」などが定められています。
☆市民委員会はあくまでも一つの集まり、市民としての考えを聞く機関。最終決定はマネージャー
である、としています。

議会:
 志木市行政運営調査特別委員会を全議員構成により設置。(H..13.10.15設置)

《市民・行政・議会の協働による取り組みとして》 
・927あった事業のゼロベースで検証。430事業を廃止、縮減、見直し。12億7、377万円の削減に成功。
たとえば・・・
 職員を活用する事で、市長車、助役車、議長車の運転業務委託廃止で1,961万円の削減。
 職員手当ての廃止、特別職の給与削減などで4,265万円の削減など

行政パートナーの導入
  NPO法人,ボランティア団体,市民活動団体、制度の趣旨に賛同する個人で構成された団体が、一時間700円で委託契約を結び行政サービスの委託を行っていまる。
 700円は埼玉市の最低賃金678円を参考に決定。
行政パートナーの700円の内140円は将来地域通過で払う予定だそうです。

04.07.20shikishi uketsuke1.jpg☆市役所の総合窓口は行政パートナー。庁舎内のパートナーへの初めての委託のだそうです。「行政マンがやるより、市民がやった方が評判がいい」との事。

・市長が変わっても、継続性の担保として、市政運営基本条例(H13.10.1施行)、行政運営推進条例(H15.6.1施)自然再生条例、行政評価条例,食品表示ウォッチャー制度条例など独自の条例を次々に設けています。
 
・地方の自立を目指し、「市民と協働」して運営する「日本一あたたかい ローコスト、ローランニングの「まち」を目指し「志木市・地方自立計画」をH.15.2月に決定しています。

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志木市は、東京のベッドタウンとして発展してきた結果、仕事を辞め60歳でまだまだ元気。
やっと市で過ごす時間が出来て「市の役に立ちたい。」「社会貢献したい。」と言う人が多く、住民意識の高い地域性があるようです。
しかも、住民参加も昭和60年代から始まっていた、と言うのですからやはり、物事そう簡単に成し遂げられるものではないと言うことですね。
「住民の声を聞く」と言う体制が本当にしっかりしています。
 
 H15年度は市民委員会でも市の予算案を作りました。市民は市民の、議会は議会の、行政は行政の視点で創った予算案を、行政で予算編成をするのだそうです。
「役場のは競争相手がいない」その通りです。住民の要望を一番よく知っているのは住民。
負けずに良いものを創ろうとする気持ちって大切ですよね。

市民委員会で感心するのは、細かいルールを作って委員会をどんなものにするべきなのかを明文化してあるところです。
委員会に入ろうとするような方は当然色々な意見をお持ちの方が多くいらっしゃるでしょうから、そんな時に出席、発言、記録、合意と、細かなルールを決めておく事は大切ですね。
なるほど、皆さんが本当に自分たちの手で、作り上げてきた会と言う暖かさを感じます。
 
「市民委員会」を運営していらっしゃる皆さんに敬服するのですが、立ち上げはやはり行政の皆さんの努力の賜物。
1000枚のビラを作り、毎日駅で配ったのだそうですから「職員がそんなに頑張っているなら・・」と、参加した市民がいるのも大きくうなずけます。

 行政の仕事を“行政パートナー”に委託するって発想もすごいなあと感心しました。
以前、「有償ボランティア」について夫と議論した事があります。
「ボランティアとは自ら進んで行動をする人。だから無料で時間と能力を奉仕するもの」と言うのが、夫の意見。
でも、私は違うと思います。自分の意思でやりたくてやる事でも、そこにある程度の責任は伴ってくるし、ボランティアをしたくても金銭的、時間などに余裕のない人もいます。
そんな人にとって少しでもお金が手元にはいるのはありがたい事です。
もちろん「私は、お金なんか要らない」と言う人はそれでかまわないのですが、無償でするからこそ、その行為が評価されるとなると、疑問を感じてしまいます。
長く、無償ボランティアをやっていらっしゃる方もたくさんいらっしゃり、本当に頭が下がります。
でも、細かい話ですが、通信費、交通費一つとってもその自己負担は馬鹿には出来ません。
私自身もそうだったように、その事が理由の一つで続かなくなった人も多いのではないでしょうか?
先日紹介した、大町の地域づくり工房でも、やはり“有償ボランティア”の考えで運営されていました。
時間も能力も、ある時にはお金も費やし、責任も伴ってくるのですから、ある程度の対価支払われて私は当然だと思います。
その方が、長続きすると思うし、仕事に対する責任感も生まれて繰るのではないでしょうか?
ただ、そこには「町づくり」の構想のしっかりした土台があるべきで、安に経済的な理由で行政がNPOなどに仕事をまる投げしてしまうのは疑問です。

 
行政サイドの改革も、時間で人件費を提示してみたり、アンケートのとり方にしてもしっかり住民を向いていると言う感じです。

でも、私が今回の視察で何よりも印象に残ったのは、担当してくださった職員の方。
仕事に自身を持って楽しくって仕方ない、と言った感じでした。
自分たちの力で町を変えている。創っている。と言う誇りゆえのことなのでしょうか。
そんな仕事をしている人って輝いていて、本当にステキな方だなあと思わされました。


 さて、富士見町は・・・?
地域性も違う志木市の方法がそのまま富士見町に導入できるわけではないのですが、何事にも最初の一歩。

どうしたら、行政や議会が住民にとって「身近なもの」になるのか?
まずはそこが課題ではないでしょうか・・・?
うーーーん!

貼り主: chiyoko 日時: 2004年08月01日 09:37
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