2004年07月06日

大町・地域づくり工房

6月28日 富士見町の町づくり係りと、何人かの仲間で大町の「NPO地域づくり工房」を見学に行ってきました。
この、代表の笠木さんと言う方がすごい方で、以前 町田で行われた「わが町研究会」でお話をちょっと伺ってから、ぜひ実際に活動を見学させていただきたいと思っていました。

笠木さんは大町市の出身。大阪のNPOで活動していたところを、2002年6月の市長選に担ぎ出されて立候補、落選しました。
その時に掲げた公約を実現する為に、その年の10月にNPO地域づくり工房を立ち上げたのだそうです。
信濃大町市の駅の近く、商店街の一角に事務所があります。
商店街の空き店舗はどこも抱えている問題ですが、そこを安く借りられたのだそうです。

発想が、そごいなぁと、感心してしまいました。
二人の県議会議員の政務調査費の経理事務や調査費を使った調査研究活動、政策提言を請け負い、長野県政の改革と地域おこしを結びつけています。

笠木さんがまず、取り組まれたのは「大町の中で生かされていないもの」
「埋もれて使われていないもの」を探し出す事。

その為の仕事おこしワークショップをを開き、グループごとに実際に行動するにはどうしたらいいのか、を話し合っていったそうです。
やはり、アイディアを具体化することが一番難しい作業で、その中のひとつが その日見学させていただいた水路を利用した水力発電です。

事務所でお話を伺っていると、おじさんたちが何人か集まってきました。
「この、おじさんたちは一体何者だろう・・?」と、思っていたのですが、彼らこそ、地域づくり工房が取り組んでいる“くるくるエコプロジェクト”の中心人物だったのです。


用水路を利用するには、水利権や関係機関の同意を得るための手続きが大変で、どんなに小規模な発電でも「黒部ダムと同じ手続きや書類」が必要なのでそうです。
でも、あえて同意、許可を求めてそれらを検証したいと、その手続きに挑んでいました。
地図のコピー代だけでもすでに○万円掛かっているそうです。
ですから、この“くるくるエコプロジェクト”は期限限定の実験施設と言う事で許されているのだそうです。
「今日も、あくまでも実験ですから・・・」と、皆さんで発電施設を組み立てて見せてくださいました。

現在、二箇所でプロジェクトが進められているのですが、まず、駒沢さんのお宅を
見学させていただきました。

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駒沢さんのお宅のすぐ後ろを流れている水路に設備を取り付けます。

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この発電装置はベトナム製。国内のメーカーでも小水力の発電装置を扱っているのですが、価格が35万~50万、工事費を含めると100万を超えてしまいます。
「もっと安く出来ないか」と探し当てたのがこの装置だそうです。こちらは10万程度。
取り付けはご覧の通り、みなさんで!!  q(^o^)p

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水の流れを集める装置も木で作られています。


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この装置は、「子供にも視覚で電気がどのくらい起こっているのかがわかるように」  これも工夫された手作りもの! 


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発電された電気の利用として、サル対策。畑に電気柵を巡らして実験中だそうです。
これってすごいですよね! 離れた畑でも利用可能。

水路を流れてくる落ち葉などのごみが流れ込んでしまうと効果が落ちてしまうので、もう少し工夫が必要なのだそうです。

もうひとつのプロジェクトは川上さんのお宅で行われていました。
家の前を流れている水路の上にある犬小屋(?)と思しきものを退かすと、姿を現したのがこれ!!
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思わず、写真を撮ってしまいました。川上さんのおもちゃ道具!?


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彼はただ者ではなかった!
もとは国鉄の電気関係の専門家だったそうですが、自宅の裏にある小屋にバッテリーを置き、発電した電力を蓄え 自宅で消費していました。


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この、犬小屋(!?)の下に秘密兵器が隠されています。

見学させていただき、一番印象に残ったのは、本当にみなさんが楽しそうに取り組まれていると言う事。
移動する車の中で笠木さんから伺ったのですが
「川上さんは以前、電気を専門的にやっていても、一部分でしか関っていなかった。それが今は作るところから、使うところまですべてを自分で作り出す事が出来るので楽しい(´ー`)とおしゃっていました。」

この「NPO地域づくり工房」では、他にも三年計画で菜種の栽培からバイオディーゼルの利用に至る一連の取り組みの実現に向け「菜の花エコプロジェクト」にも取り組んでいます。
休耕田を利用して菜の花を栽培。
油を収穫して試食会を開いたり、飲食店から出る廃油の回収を共同作業所の通所者と協力して行ったりしています。
バイオディーゼル車も一台所有して、見学の時に利用もしているそうです。

「地域おこしが目的なんだから、市からお金を引き出しても仕方ない。」
「NPOのメリットを生かし、国・県その他いろいろな基金などや寄付、カンパなどをうまく利用している」と言う事です。
「「NPO地域づくり工房」は仕事をするところではなく、あくまでも仕事を生み出すところ、きっかけ作りを作るところ。」
おしゃる事がいちいち説得力があり、胸に落ちました。
生き生きと活動なさっている皆さんとお話できて、本当に楽しい一日でした。ヽ(´▽`)/ヾ♪


貼り主: chiyoko 日時: 2004年07月06日 22:28
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