2004年02月17日

地域通貨

富士見町でも地域通貨を始めよう。と言う動きがあります。
『ありがとうの環づくり』と題して 早川恵理さん、下平武さんが呼びかけ人となり、すでに
「富士見町エコマネー講座」が2回、開かれています。
その会で、
「とりあえず、地域通貨をはじめてみよう」と言うことになりました。
次回、3回からは「実際に流通させるための具体的な仕組みや内容についての話し合い」になります。
でも、「今までの会には参加していないんだけど興味がある」
「地域通貨って何?ちょっと教えて」
と言う声がいくつか届きました。
それなら、「次回の『富士見町エコマネー講座』についていけるくらいの勉強会を開こう」と言う事になりました。

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 2月13日 境郵便局の一室をお借りして境地区にお住まいの方10名ほどが集まり、勉強会を開きました。
原村ですでに地域通貨を使って運動を進めている小林峰一さんご夫妻をお招きして、
「地域通貨とは何か?基本的な知識」「原村で流通している『地域通貨』」
の2点についてお話をしていただきました。
原村の地域通貨のメンバーとなるただ一つの条件は「エンデの遺書」と言うビデオを見て納得した人が入る。と、言う事だそうです。

この、「エンデの遺書」が、この日の勉強会の根底にも流れていました。
私も前もってビデオを拝見したました。
児童文学「モモ」の作者でもあるミヒャエル・エンデが、NHKに、新しい企画を持ちかけ、その打ち合わせで2時間のテープがのこされました。
そのビデオが、彼の「遺言」となったのですが、ビデオの中で示されている事が「根源からお金を問う」事です。

現在の「貨幣」には大きく2つ
・交換手段
・財産、資産・資本、投機 としての役割、価値があります。
その、財産、資本としてのお金そのものが商品として実体のないまま、世界を駆けめぐっています。

自然界に存在するものはすべて「有限」であり、時間と共に老化して価値が下がる。
なぜ、お金だけは「無限」で老化せず、そればかりか「利子」と言う価値が増えるのはのだろう?

本当は「実際になされた仕事や者の実態に対応する価値として位置つけるべき」だと、エンデは言っています。
「お金は、老化しなければならない。経済と言う有機組織を循環する血液のようなものであるべきだ」

70年前のオーストリア、人口五千人の町ヴュルグルの町長は、地域通貨を発行する事を提案し、議会で決議されます。
町は事業を起こし、失業者に職を与え、その賃金に地域通貨を充てます。
この地域通貨は町を巡り、結果税収が増えたのです。

この地域貨幣には秘密があり、月初めに1%のスタンプを買って張らなければ使えません。手元に置いておくと価値の下がる“老化するお金”だったのです。その為に、人々はこの老化するお金から使い町の中を循環しました。
その後、この地域貨幣は公務員の給料としても支払われるまでになり、その事に脅威を感じたオーストリア政府によって13ヶ月で幕を閉じる事になります。

又、アメリカの人口8万のイサカでは委員会が1991年から「イサカアワー」と言う地域通貨を発行しています。
このイサカは農業地帯で出資で小規模な有機農業を支えるサポートシステムとしてはじまりました。
1アワーはおよそ10ドルにあたり、委員会が紙幣を発行するのは次の3つの時だけ
1.新しいメンバーが入る時
2.誰かがローンを請求した時
3.非営利団体に寄付する時
8年間で800万円のイサカアワーを発行しましたが、その経済効果は2億円に相当するそうです。

ドイツのハレではコミュニケーションを作り出す方法として通帳式の交換リングが使われています。
交換リングで物や仕事を交換して、してもらった事を誰かに返す事によってまた、新しい関係が生まれます。

スイスのバーゼルでは6つのヴィア銀行があります。
これは商店や中小企業を対象にしたものでおよそ17%が参加しています。
1ヴィアが1スイスフランに相当し、フランと平行して使えます。
ヴィアが使えるかどうかは店の入り口に提示されて、最近では電子決済も可能になりました。
ヴィアが動くと、フランも付いてきます。
ヴィアは連帯を生み、購買力を外に逃がさない効果があります。

ビデオでは次のように結ばれています。
「今の金融システムは消費、成長し続けなければ機能しない。どこかが犠牲になるシステムで、犠牲になるのはいつも第3世界と自然である」
「理性が人を動かさない場合、一切の出来事がそれを行う。人は変えられない、と思っているが、お金を変える事は出来る。人が作り出したものなのだから」

「お金」を「当たり前」のものと、捉えて使っていた私にとって、この提案はちょっとショックでした。

「お金が老化しなければならない」と言う発想に、いたく感心してしまいました。


原村では「ありがとうの気持ちの交換」として通帳式が採用されています。
原村の地域通貨の単位は「YU」。1YUがおよそ100円のめやす。
それぞれの人が「自分のできる事、して欲しい事」を書いた物をファイルしていきます。
入会したい人はそのファイルをコピーするのが実質掛かる費用。
月一回の会を持ち、場所も持ち回りで行われているそうです。
私が、このシステムで一番引っかかっていたのは当然「してもらう」事ばかりの人もいるはず。
本当はそんな人にこそ地域通貨は必要なのかもしれないけれど「してもらう」ばかりでは、やはり心の負担になってしまわないだろうか?と言うことです。
負担と感じてしまうと、地域通貨からどんどん離れて行ってしまうでしょう・・・
ただ、この日の話で峰一さんがこう話してくれました。
「それは地域通貨に入るために必要なハードル。
自分にはたいしたことは出来ないけれど、それでも入りたいと思う人は、その事を負担としない人や、ありがとうの気持ちを誰かに返そう、と努力できる人
これはこの日の勉強会で私の胸に落ちたピカ一の言葉です。


原村の地域通貨については富士見町の地域通貨の呼びかけ人でもある早川恵理さんの書かれた文章があるので紹介したいと思います。


貼り主: chiyoko 日時: 2004年02月17日 08:32
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