2003年11月13日

私が合併に反対する理由

8月に私の広報紙を新聞折込で出した時に「私は6市町村合併に反対です」と、私の考えをお知らせしました。
基本的な考えは変っていませんが、あれから任意協議会での協議も進み、「分権型合併」も打ち出されてきました。
最近考えている事を少し整理して行こうと思います。

分権型合併について 
★町長が合併に踏み切ると判断した重要な理由であるように諏訪6市町村合併の特徴で『売り』でもあります。
 合併しても地域解決型の司令塔があることはとても大切な事です。
 でも、究極の分権型とは合併しない事ではありませんか?
 「地域局まで残して合併するのなら合併しなくってもいいんじゃないの?」と思うのは私だけではないようです。懇談会でも何人かの方から同じような意見が出されていました。
★地域局にどの程度の権限を残すのか?これから法定合併協議会で詳しく決められていくと言っています。
 でも、新しく合併して「諏訪市」となれば、その決定機関は新市の議会です。そこで大切にされるのは新市全体の一体感であるとか「新市」としての利益です。
 もし、合併するなら私もそうでなければならないと思います。
 勿論、今 議論なされている事がすべて信じられないと言うつもりはありません。 でも、将来の事は その時の人々が責任を持って決めていくことです。
 当然、現在の考え方が何時までも続くものではないでしょう。
 「地域局は半永久的に残る」と言っても、その形であるとか、或いはその存在そのものも 判断するのはその時代の人たちだと言う事です。
 その事をきちっと分かった上でそれでも尚、「合併」なのでしょうか?

合併しなかったら富士見町は本当にやって行けないの?
★住民懇談会で町長がこんな話をされた事があります。
「私が町長として出た時に 他の首長に言われました。『いやぁ~ 大変な時に出てきたな。昔はお金が使えて面白くて仕方なかった』」
 行政もお金のあった時はいろいろな事業に自由に使えて、財政が肥大化してしまったのですね。
 その為に「合併」と言われていますが、合併しない方が真剣に見つめ直すチャンスとなるのではないでしょうか?
 「小さくても輝く自治体フォーラム」でもご紹介したように 今、自律を決めた自治体では本当に細かな事業、一つ一つを見つめ直す作業が進められています。
 もし、富士見町でも町長が「自律」を選択し、町の職員に 現在より20或いは30%減の財政シミュレーションを作るように指示したとしたら・・・?
 私はその作業を今、する事が大切だと思います。
★「合併しないとやって行けなくなる」この言葉には本当に不安をあおられます。
 この言葉に対抗できるようなインパクトのある言葉はないものかと随分考えたのですが見つかりません。
 でも、私には行政が「やって行けなくなる」と言う事がどう言うことなのか良く分からないのです。
 町長も「国にお金がなくなるので我慢するかお金を余計に出すか選択は2つしかない」と説明なさいます。
 話がお上手で、この前の懇談会ではこんな風におっしゃっていました。
 「昔は食べ物がなくてオレも苦労した。人間食い物を食えないと体にぼつぼつが出来てくるんだね」(^_^;?
 ・・・だからって合併しなかったらぼつぼつが出来るほど食べるのを我慢しなくちゃいけないわけじゃありませんよね。
 
 私が「富士見町が好きだ」と言うと「たかだか12年ここに住んだくらいで偉そうなことを言うな」と、お叱りを受ける事もあります。 
 ・・・犬の散歩に良く行く先達の林の中に、美しい水の流れがあります。それが我が部落の先人たちが葛窪から池袋まで水を引くために作ったものだと知った時は全身鳥肌が立つ思いでした。
 武藤盈さんの写真を拝見しても、つい40年前の暮らしの厳しさが伺えます。でも、どの写真もあたたかく、笑顔があふれているのはなぜでしょうか?
 皆さんが苦労して築き上げてきた富士見だからこそ、私はこの富士見町を大切にしたいと思います。
 「よそから来たものに・・」は十分真摯に受け止めますが、よそから来たからこそ、地元の方が気が付かないここのよさが見えると言う事もあると思うのです。

特例債
★これって本当においしい話ですよね。
 でも、町長も言っているように「借金には変わりなく、なるべく使わない方がいい。使うとしたら新市の新しい本部の庁舎を建てるときのように前向きに使う」
 もともと国の財政が厳しく、それが合併の理由の一つです。なのに合併したところがみんなで特例債を使ったら、余計に国の財政を圧迫する事になりませんか?
 しかも、ある勉強会で「利子などを考えると結局50%ほど返さなければならない」と試算なさっていました。30%と50%では随分違います。
 「なるべく使わない方がいい」と言っても結局は使いますよね。実際、新庁舎建設には使うと言っています。 
 合併しておいしい話は10~15年。その後はその時代の人たちが決めること。って言うのは 私には無責任に聞こえるのですが・・・


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(2003年8月3日発行の第1号議員活動広報より)

先日、合併をめぐる講演会で「結婚相手の悪口は決して言ってはならない」と言っていました。その通り! ただ、結婚する相手がどんな人なのか、結婚して幸せになれるのか、そもそも自分は結婚したいのか、見極めることが今、大切です。なぜ“6市町村”と言う枠組みなのか?「時間がない」と急いで決めてしまっていいのでしょうか?

理由①富士見町の自然と文化が好きだから!  
私は千葉市の出身ですが、もし千葉で合併の話があっても反対はしなかったと思います。この富士見町だからこそ、今回の話をきちんと受け止め判断したいと思います。富士見町には他の地区ではすでに失われてしまった豊かな自然、伝統文化がまだたくさん残っています。私たちはその財産を,今後いかに後世に伝えるべきなのか。そんな町づくりの議論がなされるために、この合併問題は本当にいいチャンスだと思っています。合併推進の背景には、都市部で票の取れない政治的な判断があるとも言われています。これからの日本、農山村を大切にしていかなければならないはずです。今回、その事が話題に上っているでしょうか。富士見町の将来には明るい夢がたくさん抱けると思います。この先、いずれにしろ財政は厳しいのです。
この町の将来を決める権限は残したいものです。

理由②小さな町のフットワークのよさを大切にしたいから!
合併してもきめ細やかなサービスを提供するため、地域局が設置されると言われていますが、10年、15年後はどうなるのでしょうか? 45年前の富士見町合併の際に最初はどう言う約束だったのかと言う事を考えれば、分かると思います。
任意協議会では、サービスは一番高い所に、料金は低い所にすり合わせ作業が進んでいます。でも、もともと財政のきびしい中、本当にそんな事ができるのでしょうか。実際、議員で視察に行った岐阜の東濃西部合併協議会では、「サービスは落とさないように、しかし、料金を一番低い所にするには無理がある。合併後、料金を上げれば市民を裏切る事になる」と言っていました。その時になって反対しても大方の事は手遅れでしょう。
それよりも小さな単位だからできることを大切にしたい。情報公開制度など、今までも小さな自治体が独創的な発想を全国に向けて発信してきました。合併しなくても、広域ですべき事は、広域で進める事は可能です。

理由③合併しても財政問題の解決にはならないから(ピンチをチャンスに!)
富士見町にはパノラマの大きな借金があります。でも、本来、自分たちのつけは自分たちで払うべきです。スキー場のために富士見町をなくしてしまっていいのでしょうか。確かに合併後15年ほどは特例措置で一息つけるかもしれません。でも特例債で借金が返せる訳ではないのです。特例債は新市建設計画の為に借りられるお金で、何に使えるかは細かく決まっています。特例債と言う飴のために新しい箱物を作り、新しい借金を作る事になるのではないでしょうか。しかも、合併すれば大きな市となり、作る箱物も大きくなります。地元の業者が潤うならともかく、結局大きな業者に仕事を持っていかれたという話を耳にします。合併は現在の財政問題の先送りと新しい借金をつくる事になるのではないでしょうか。借金を持ち寄って合併しても借金はなくなりません。

一番言いたい事
私は6市町村合併には反対です。でも、だからと言って賛成の意見を否定するつもりはありません。賛成の意見を聞いていて「おっしゃる通り!」と思うこともたくさんあります。
同じ“合併”について考えても、価値観や信念が違うのですから出てくる結論も違うはずです。でも、富士見町を愛する気持の強さに変りはないと思います。決して感情的にならずに大人としての議論を深めて行く事が大切だと思うのです。
 みなさんもどうか合併に関心を持ってください。そして、賛成でも反対でも自分の意見をもって住民投票に臨んでください。それが自分たちの決めた事に責任を持ち、失敗しても決して他人のせいにしない大人の選択ではないでしょうか?

あまりにも大きく、なかなか分かりにくい合併の話ですが、町でも「出前講座」と言う啓蒙事業をやっています。五人くらい集まれば「こんな事について説明して」とか「初歩から教えて」でもOKです。小さな集まりで、お茶のみ感覚で呼んでみられてはいかがですか?
この合併問題に関わらずこれからは住民参加の町づくりが大切になって来ます。住民からの発案や役場と一緒にまちづくりに積極的に参加して行くことが大切だと思います。
私もできる限り、皆さんにそんな機会を提供していきたいと思っています。

貼り主: chiyoko 日時: 2003年11月13日 09:59
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