2003年08月30日

「原村の村長に話を聞いてみよう!」 8月29日(金)  PM 7:00~    原村役場にて

若者11人と(16~20才)原村の村長のお話を伺いに行ってきました。
6市町村合併で話が進められている中、一貫して「自立する原村」を主張なさっている村長に「なぜ自立なのか?」を中心にうかがって来ました。
最初は6人の予定が、急に11人と増えてしまったのですが、快く承諾いただきました。

なぜ、自立の道を選ぶのか?
合併すれば村は21万人の中のたった7500人になり、数の力に勝てなくなる。
村の良さが失われ、特徴の持てない一地域となってしまう。
合併した時のメリット(意識調査から)として
 ・行政経費の節減
 ・公共料金の軽減
 ・合理化し浮いたお金で工業、研究、観光などの活性化
などが上げられるが、そんな事は合併しなくても出来ると私は思う。

合併のデメリットとしては
 ・住民の声が行政に届きにくくなる。
 ・周辺部がさびれる。
 ・地元に精通した職員がいなくなる。
 ・役所が遠くなる。
「デメリットは工夫によって解決されるがメリットは合併しないと得られない」と言うが、私はそうは思わない。たとえば経費削減、人件費は削減できなくても他でムダを省けばいい。財政は政治の意思が大切。
合併しても財政強化とならず16年目からはかえって苦しくなる。
それよりも住民の声が届いた方がいい。
20世紀は「都市を大きくしコンクリートの箱が田舎の野山より価値がある」でやってきた。21世紀は違う。田舎でののびのびとした暮らし、人間の精神が癒される充実した人生が望まれている。そんな時、村が村らしさを留めるために“合併はしない”と考える。
(財政シュミレーションの数字を上げて原村の説明)
→数字は理屈っぽくて難しいが、やはり、たいしていいものではない。
シュミレーションにこだわり過ぎて正しい判断が出来なくなると考えている。

それから合併した時に「どんな市を望むか」のアンケート
 ・高齢者福祉の充実
 ・医療の整備
 ・道路、自然環境の保全
しかし、高齢者福祉の医療費無料化、富士見、原のやり方をするのは新市では無理。今の茅野市のやり方をやろうとしている。
これは県の標準で、「進んだ福祉」ではない。
又、乳幼児医療無料化も原村は小学校3年まで。
しかし、新市では小学校入学前、原村は逆に福祉が後退する。

「原村のような小さい村がずっとやっていけるのか」と言う人もいる。
自治体の存続は人口の多少ではなく住民の地域自治の意識。住民の議論と気概の中でやっていけると思う。

任意協議会では51人の委員で協議されているので住民の論議にかけられない。住民の期待どおりには行かない。

私はその土地の住民が選んだ首長がその土地のことを考えるのが良いと思う。
大きい市ほど選挙投票率が低い。大きい自治体ほど無関心。
さいたま市は30%くらい。そんな数で自治体の方向が決まる。
時代が進み行政システムがこのままじゃうまくいかなくなった時に考えればいい。今はその時期ではない。

質問:2年前のシンポジウムで「合併して産業の振興を」と言っていた。それについては?
村長:浮いたお金で産業に投資するのは一見もっとも。でも、なかなか浮いてこない。産業振興に持って行くぞ。と思えば合併しなくても出来る。

質問:6月の勉強会の時「原、富士見のような農村が都市化される」と言う話があった。
村長:なり易い要素はある。諏訪湖周辺は土地がない。八ヶ岳山麓の方が住むのに良いと思う人が増える。
   ただ、合併したからだけとも言えない。合併により弾みはつくかもしれないが、必ずしも合併の狙いはそうではないと思う。

質問:村の合併に対する意識が高いのはなぜ?
村長:足掛け3年くらい住民と合併の勉強会をやって来た。小さい村だから有線やサラダチャンネルで知らせると皆が「どうする?」「どうなるの?」と思いが広がっていく。

質問:自治体に住民に情報を与える責務はあるの?
村長:ある。どの程度やるかは個々に任されている。

質問:原村独自のサラダチャンネル、すごいと思う。
担当:富士見と同じ有線だった。老朽化した時にいろいろ考え、LCVと村とで同軸ケーブルを整備した。
   今ではインターネットで世界に流れている。言葉で伝え難いものも映像で伝える事が出来る。
村長:実は予算は大変。年間4,000万円ばか掛かっている。視聴率はいい。知り合いが出るのは楽しみ。
質問:議会放映もしていますよね。
村長:「百聞は一見に如かず」映像の訴える力は大きいよ。

質問:ぼくは合併反対です。市町村の事業は赤字が多い。不景気だし、合併する事で良い方向に向かうのか?21万都市になりその辺がうやむやになってしまうのでは?
村長:原村でも もみの湯、自然文化園も赤字が出る事も。自治体は商売が上手ではなく誰の経営責任かがあいまい。
   長も変ってしまい前の長の責任にもならず自治体の責任。経営体質も変らなれればいけない。
   パノラマのゴンドラもすごく良いものだよね。地域住民がそういう物を大切に思っていないとうまくいかない。 
  「顔の見える範囲」が血の通った行政となる、私の持論です。

質問:「顔が見える」反面、知り合いばかりで物が言い難いのでは?
村長:気に入らなければ怒鳴りこんでくる人もいるけど、一般的にはそうかな?匿名って方法もあるけど、月に一度村長と話す日を設けている。
   顔を見て話せば分かり合える。

質問:もし、茅野、原、富士見の枠組みだったらどうなる?
村長:そうなれば連帯感が強く反対の意見が逆転する可能性もある。茅野のやまうらあたりの人は原、富士見不参加の合併は考えられないと言う人が多い。
   1か6か?で始まったけど「どことどこがする?」で始まっていればちがったね。

質問:合併したらどこが一番得をする?
村長:ものすごい事きくね! 個人の見解です。
   (こんな答え辛い質問にも「個人の見解」として村長はきちんと答えて下さいました。)

質問:市町村の規模が大きいほどモチベーションが小さく、原のようにやる気のあるところが一緒になるとやる気のなさに飲み込まれてしまうと聞いた。 
村長:他の市町について言う立場にないので、原村について。原にやる気があっても数の力でどうにもならない事が出てくる。 
   地域の特色を持ち続けていくには、同じ規模の自治体ならうまくいくが相手が大きいと対等とは行かない。平成17年以降も新しい法律を作って合併を勧めて行くだろう。地域局にも法人格を認めていくだろう。そうすれば独立性が保てる。その時考えればいい。原は相当ひとりでもやっていけると自信を持っている。今の合併騒ぎにあわてて乗ることはない。

質問:地域局の話は「合併の効率化」を考えると矛盾してますよね。
村長:そう、今日の協議会でもその話は出た。住民にとって現状に近く違和感はないが人件費は減らないし、新市の一体感は出にくく“新市誕生”の印象も薄い。
合併で期待される人件費の削減も、地域局に局長が一人づつ必要となり効果がうすれる。

*終了は9時を予定していたのだが、終わりの方になって質問が出てきて終了が9時30になってしまった。
村長は次のように会を閉められました。


村長:勉強すればするほど疑問が沸いてくるね。原村でも又「考える会」をやるので富士見からも来てくれればいいと思う。
熱心な若者に刺激されて目覚める人も増えますよ。
 
「日本一元気な村。原村」をやっています。各市町村が切磋琢磨することも大事。
合併してお隣さんが松本ではあまりにも遠すぎる。近くに目標があることが大切

貼り主: chiyoko 日時: 2003年08月30日 18:41
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